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いわき市やフラダンスの魅力や細かい部分まで沢山味わって楽しんで、あたたかい気持ちになってもらえたら…『フラ・フラダンス』福原遥さんと水島精二総監督を迎え舞台挨拶開催!

2021年12月4日

実在のスパリゾート“ハワイアンズ”のダンシングチーム、“フラガール”を仕事に選んだ新人ダンサーたちの成長を青春群像劇として描く『フラ・フラダンス』が12月3日(金)より全国の劇場で公開中。12月4日(土)には、大阪・梅田の梅田ブルク7に福原遥さんと水島精二総監督を迎え、舞台挨拶が開催された。

 

映画『フラ・フラダンス』は、福島県いわき市に実在するリゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」を舞台に、通称「フラガール」と呼ばれるダンサーになることを決めた主人公の夏凪日羽の成長と、周囲の人々との絆を描いたオリジナル劇場アニメーション。福島県いわき市に暮らす高校生の夏凪日羽は、卒業後の進路に迷っていたが、「東北のハワイ」こと「スパリゾートハワイアンズ」のポスターを見て、フラダンスショーで踊るダンサー=フラガールの採用試験に衝動的に応募する。未経験ながらも採用となった日羽は、鎌倉環奈、滝川蘭子、オハナ・カアイフエ、白沢しおんという個性的な同期たちとともにフラガールへの道を歩み出すが、なかなか足並みがそろわず、初めてのステージは大失敗。周囲からも「史上最も残念な新人たち」と呼ばれてしまう。落ち込む日羽たちだったが、良いことも悪いことも分かち合いながら、次第に絆を深めていく。
子役時代から俳優・歌手・声優と幅広く活躍する福原遥さんが主人公の夏凪日羽を演じ、同期のフラガール役で美山加恋さん、富田望生さん、前田佳織里さん、陶山恵実里さんが共演。そのほかの声の出演にディーン・フジオカさん、山田裕貴さん。『鋼の錬金術師』『機動戦士ガンダム00』の水島精二さんが総監督、『劇場版アイカツスターズ!』の綿田慎也さんが監督、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の吉田玲子さんが脚本を担当。

 

上映前に福原遥さんと水島精二総監督が登壇。「アロ〜ハ〜」の挨拶と共に作品の魅力をたっぷりと伝える舞台挨拶が繰り広げられた。

 

初日を迎え、福原さんは沢山のコメントを頂き「嬉しいな」と思いつつ「遂に公開したんだなぁ、皆さんの下に届いたんだなぁ」という嬉しさが込み上がっている。福原さんのおばあちゃんとおじいちゃんが劇場で鑑賞しており「『涙堪えるの必死だったよぉ〜』って言いながら、『感動した、良かった』って言ってもらえた」とさらに嬉しさにあふれていた。水島総監督は、鑑賞した知り合いからメールもらったりSNSでの感想を見たりしており「自分がこういうフィルムにしたい、と思ったことがキチッと伝わって、なおかつ、喜んでもらえて頂けているので、安心した感じですね。これからますます様々な人に観てもらえたらいいな」と期待している。

 

主人公の日羽について、福原さんは「オーディションの時から、私は共感できるなぁ、と思う部分が沢山あって似ているなぁって感じるんですが。自信が持てなかったりとか。フラダンスを仕事にして皆を笑顔にするんだ、と云っていて。私自身もこういうお仕事をさせて頂いて、皆さんに届けたいな。勇気や笑顔が届いたらいいな、という思いでやっているので、似ているなぁ」と共感。「自信はないけどいつも前向きで明るくて、思いやりのある子だったので、日羽ちゃんの魅力を出せたらいいな」と勤しみ「日羽ちゃんの前向きな明るさを届けて観ている方も明るい気持ちになってもらえたらいいなと思いながら演じていました」と振り返る。

 

フジテレビによるアニメーション作品3本を制作する「ずっとおうえん。プロジェクト 2011+10…」の一作である本作。東日本大震災そのものを描くのではなく「地方の人達が前向きに頑張っていることを応援できるようなところと物語や舞台を絡めてどういう作品にしたら、温かみや観て下さった方にも共感してもらえる物語が作れるか」と水島総監督は説き「現地に行って、街の人との会話や取材したスパリゾートハワイアンズの方のエッセンスを取り入れて、大きく派手なものを作るのではなく、地の足ついたしっかりしたものの方が企画の趣旨には合うであろう」と着想。制作にあたり「自分が一度やってみたかった青春お仕事ストーリーに持っていきつつ、アニメ的なダイナミックスさもありつつ、現地に行って取材をしたことによって固められた作品になっています」と説明した。

 

フラダンスについては、福原さんも水島さんも実際に体験しており、福原さんは「本当に難しかったですね。見ていられないほど凄い踊りをしちゃっているんですけど」と苦労したが、水島さんは「いやいや踊れていましたよ」と励ます。福原さんは「本当に難しくて、ついていけなくて、なんかもう…」と悔しそうだが、水島さんは「あれ、一回で覚えられないですよね」とフォロー。福原さんは「覚えられないですねぇ、早いし」と嘆き、水島さんは「基本姿勢をキープするのも大変じゃないですか」と添える。福原さんは「そうなんですよ、体幹が鍛えられて。ずっとどこかの筋肉を動かしながら。周りのスタッフさんに笑われながらやっていたんですけど。フラダンスは一つ一つのポーズにも意味があるし。凄い繊細な動きといいますか。指の先まで集中して踊る難しい踊りで。でも素敵な踊りなんだなぁと改めて感じて。本当に尊敬の気持ちしかないですね。本当に格好良いダンスだな」と実感。水島さんも「最初に腰を落とす姿勢をキープしながら右へ左へ。しかも動きに意味があるので、それも表現しなきゃいけないと云われるんですよ。フラダンス教室で教えて頂いたんですけど、年齢層が広い女性の方々が見本で前でやってくれるんですけど、凄い体力だな。5分ももたなかったですね。凄い運動量なんだな。瞬発力じゃなく、ゆっくり動くこと自体が筋肉を使ってきれいに動くことが大変で、こんな凄いことをあの人達はしているんだ」と尊敬の念を抱いた。その上で「フラの中で物語があることに気づいた時に、これをしっかり映画で再現しなきゃダメだな」と身を引き締めた。

 

フラガールの採用試験に衝動的に応募した日羽に準え、福原さんは自身が衝動的だと捉えており「洋服とかも、あ、コレ!って思ったら、すぐにコレにしようと決めてます。大好きなハンバーグ屋さんがあり、車で遠くまで行って食べてたんですけど、お昼に行ったのに夜の予約まで埋まっちゃって食べれなくなって。そこで諦めるんじゃなくて次のハンバーグ屋さんに向かって車で遠くのハンバーグ屋さんまで行ったのは衝動的だなぁ」と振り返る。水島さんも衝動買いをする方だと認め「数ヶ月前に大きい買い物をしまして。自分の車を点検に持っていって、ディーラーの方と話してて新車が良いなぁと思っていて。なんとなく勧められるがままに、買います、って言って。その日、そんなつもりは全くなかったのに物凄いデカい衝動買いをしました」と明かした。アニメーション制作のお仕事についても考え「即決なタイミングはあるじゃないですか。思い切りの良さが出ているんだと思います。後悔しても仕方ないので、行動を起こしてから考えればいいんじゃないですかね」と提言する。

 

なお、大阪について、福原さんは鶴嘴に興味津々で「駅におりたら焼き肉とキムチの匂いがするって聞いて。その匂いだけでご飯が食べられるな。気になっていて行きたいんです」とうずうず。水島さんも「蓬莱の豚まんが大好きで。妻が大阪出身で付き合っている頃から来たら買って帰る。大阪に来る機会があったらお土産で買って帰ることはずっとやっている。粉ものは美味しいですよね。たこ焼きは自分で焼いて食べるところもあるじゃないですか。大阪は何を食べても美味しい印象があります」と気に入っている。

 

最後に、水島総監督は「2018年から3年かかってスタッフ一同頑張って作った、皆が明るい気持ちになって、優しい気持ちで劇場から出ていけるように作ったフィルムです。是非映画を楽しんで頂いて、温かい気持ちでココを後にしてもらえたらいいな」とメッセージを送る。福原さんは「沢山の方に支えて頂いて、この映画に沢山のスタッフさんがいて、皆さんがあたためて作った素敵な作品をこうして初日を迎えられて沢山の方に届けられることが嬉しいですし感謝の気持ちでいっぱいです。この作品のあたたかさや夢に向かったり目標に向かう素晴らしさや、仲間がいるから強くなれる大切さなど様々な魅力が詰まっている。いわき市やフラダンスの魅力や細かい部分まで沢山味わって楽しんで頂けたら嬉しいです」と伝え、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『フラ・フラダンス』は、12月3日(金)より全国の劇場で公開中。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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