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国境を越えた愛に生きる若者を描く『LEONIDAS』がいよいよ劇場公開!

2026年10月12日

©10NY

 

親友の死をきっかけにバンド活動から離れていた青年と、孤独な令嬢がSNSを通じて出会い、糸紡ぎ工房の見学をきっかけにそれぞれの未来を描いていく『LEONIDAS』が10月30日(金)より劇場で公開される。

 

映画『LEONIDAS』は、在日韓国人としてのアイデンティティに向き合う青年と、自らの居場所を見失い孤独を抱える女性が、芸術を通して心を通わせながらそれぞれの未来を切りひらいていく姿を描いたヒューマンドラマ。かつて人気バンドのギタリストだった在日韓国人のヒロは、バンドの中心人物で親友でもあったソウマの事故死をきっかけに音楽を離れ、ダイナーの店員として働きながら空虚な日々を過ごしていた。そんなある日、ヒロはSNSでのメッセージを通して、デジタルアーティストのアオイと出会う。母の再婚により名家の令嬢となった彼女は、新しい家庭や義父との関係になじめず孤独を抱えていた。アオイが口にした「芸術に国境はない」という言葉は、生前のソウマが語っていた「音楽に国境はない」という信念と重なり、ヒロの凍てついた心を溶かしはじめる。心を通わせていくなかでアオイの切実な痛みに触れたヒロは、自分自身を取り戻すかのように、再び音楽をつむぎだす。

 

©10NY

 

本作では、『卍 リバース』の門間航さんが主人公・ヒロ役、『誰よりもつよく抱きしめて』の永田凜がヒロイン・アオイ役を務め、仲野温さん、モクタールさん、SASHINIさん、朝香賢徹さんらが脇を固める。監督・脚本は、2021年の短編映画『忘れられない』が国内外から高く評価された橘潤樹さん。クリエイティブアートカンパニー「10NY(イチゼロエヌワイ)」が設立した映画レーベル「BROADWAY CINEMA」の第1回作品。

 

©10NY

 

映画『LEONIDAS』は、10月30日(金)より東京・下北沢のシモキタ-エキマエ-シネマ『K2』で公開。

「音楽に国境はない」、これは何時の時代においても普遍的な考え方でありたい、と信じたい。外国の音楽が、ラジオ等の媒体をはじめ、様々なところで触れることが出来るのは、どれほど素晴らしいことだろうか。そして、日本の音楽も世界で聴かれ、愛されている。それは、芸術においても同じだ。映画も含め、カルチャー全般にわたってボーダーはないはずだ。だが、そこに家族という概念が入り込んでくることで、どうして相反する思想が混じり込んでしまうのだろうか。それは、世間体だけだろうか、伝統がそれほどに大切なのだろうか、自己矛盾を起こしていることにきづいているのだろうか…と本作を鑑賞していると、いくつものモヤモヤが生じてしまう。今作では、生まれた時から在日韓国人であったが、もはや在日三世となれば日本人となんらか変わらないと思えてしまう男性が、親の再婚により名家の令状になってしまった女性と出会ったことで、夢と現実の間で揺れてしまう姿を描いていく。ストーリーが進めば進むほどに、二人の愛は国境に阻まれていっていいものなのか、と憤りを感じずにはいられない。”令和の時代”になって以降、より一層に多様性が求められるようになった今でも、旧態依然としている考え方が実際には多く存在しているのだろう。それでも、何物にも縛られず自由に生きていくことが出来る現実の世界が作られていくことを願うばかり。だからこそ、本作のエンディングで流れる楽曲の普遍的な素晴らしさに胸をグッと掴まれてしまう。

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映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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