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劇場がない地域であの映画を…MORINOMIYA CINEMA CLASSICS(森ノ宮映画祭) Vol.1で『団地』を上映!

2026年9月27日

©2016「団地」製作委員会

 

映画を通じて地域・文化・人をつなぐ文化プロジェクト「MORINOMIYA CINEMA CLASSICS(森ノ宮映画祭)」が始動。9月27日(日)に、第1回目として、阪本順治監督、藤山直美さん主演の『団地』が上映された。

 

「MORINOMIYA CINEMA CLASSICS(森ノ宮映画祭)」は、一過性の上映イベントではなく、映画を通じて地域・文化・人をつなぐ文化プロジェクトとして継続開催を目指している。作品ごとに異なる地域性や文化的テーマを設定し、地域団体、教育機関、商業施設、行政など多様なパートナーとの連携を図りながら、森ノ宮から新たな文化発信を行っていく。映画は目的ではなく、人や地域をつなぐ”きっかけ”。映画『団地』を、その第一歩とした。

 

映画『団地』は、阪本順治監督が日本アカデミー賞最優秀監督賞など数々の映画賞を受賞した『顔』の藤山直美さんとタッグを組み、団地に越して来た夫婦にまつわる噂が引き起こす一大騒動を描く。三代続いた漢方薬の店を売り払い、団地へ越してきた清治とヒナ子夫妻。昼間から散歩ばかりの清治に団地の住人たちはあれこれと噂をしているようだが、ヒナ子はそんなことも気にせずパートに出かける毎日を送っていた。清治が散歩に出なくなり、ヒナ子の家にスーツ姿の若い男が出入りするようになると、離婚、清治の蒸発、さらには殺人か、などと好き勝手なことを噂される始末。ヒナ子夫妻にまつわる噂はさらに拡大し、警察やマスコミまでをも巻き込む事態へと発展するのだが…

 

第1回の上映作品として『団地』が選ばれた背景には、近年、若い世代の間で団地が注目されていることがあるという。一方で、団地には、長年そこで暮らしてきた高齢者の方々もいる。主催者は「若い世代が団地に興味を持つことをきっかけに、実際に団地で暮らしてきた高齢者の方々が、どのような生活を送ってきたのかについても知ってほしい」と話していた。”団地”という一つのテーマを通して、異なる世代がそれぞれの視点から地域や暮らしについて考える。そのきっかけの一つとして、映画を活用していくことも今回の企画の狙いとなっている。会場には、年配の方が比較的多く訪れていた一方、若い夫婦やお子さんの姿も見られた。上映中には、作品のユーモラスな場面で客席の所々から笑いが起こるなど、観客がスクリーンの物語を共有する時間となった。

 

なお、「MORINOMIYA CINEMA CLASSICS(森ノ宮映画祭)」は、映画上映会ではなく、映画を通じて地域や文化、人をつなぐ新たなプロジェクトにしたい意向があり、劇場で映画を観る体験を未来へつなぎ、作品ごとに地域と連携しながら、森ノ宮から新しい文化を発信していきたい、と考えている。今後も、第2回、第3回…と継続して開催していきたい意向があり、今後どのような作品が選ばれ、どのような人が集まる場になっていくのか、楽しみにしていきたい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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