ミュージカルスターを夢見る少女が無慈悲かつ凶暴なシリアルキラーへと変貌していく『Pearl パール』がいよいよ劇場公開！

2023年7月3日

『X エックス』での高齢の連続殺人鬼パールがダンサーを志し、華やかな世界に憧れた若き日々を描く『Pearl パール』が７月７日（金）より全国の劇場で公開される。

スクリーンの中で歌い踊る華やかなスターに憧れるパールは、厳格な母親と病気の父親と人里離れた農場で暮らしている。若くして結婚した夫は戦争へ出征中で、父親の世話と家畜たちの餌やりの毎日に鬱屈とした気持ちを抱えていた。ある日、父親の薬を買いにでかけた町で、母親に内緒で映画を見たパールは、ますます外の世界へのあこがれを強めていく。そして、母親から「お前は一生農場から出られない」といさめられたことをきっかけに、抑圧されてきた狂気が暴発する。

本作は、タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演のホラー『X エックス』のシリーズ第２作で、１９７０年代が舞台だった『X エックス』の６０年前を描く前日譚。『X エックス』に登場した極悪老婆パールの若き日を描き、夢見る少女だったパールがいかにしてシリアルキラーへと変貌したかが明らかにされる。前作で主人公マキシーンとパールの２役を演じたミア・ゴスが今作でも主演を務め、若かりし日のパールを演じてるほか、脚本と製作総指揮にも名を連ねている。

映画『Pearl パール』は、７月７日（金）より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のＴＯＨＯシネマズ梅田や難波のＴＯＨＯシネマズなんば、京都・二条のＴＯＨＯシネマズ二条や七条のＴ・ジョイ京都、兵庫・西宮のＴＯＨＯシネマズ西宮ＯＳや神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開。

昨年公開の『X エックス』に登場したパールおばあちゃんの過去を描く前日譚である本作。『X エックス』では、第二次世界大戦に従軍した退役軍人である老人の妻による殺戮は錚々たるもので、怒涛の展開を十分に楽しめた。本作『Pearl パール』では、そんなパールの６０年前を描いていく。戦争に行っている夫を待ちながら、ミュージカルスターを夢見る純真無垢なパールだが、イノセント過ぎてバイオレンスな一面を持ち合わせていた。それは、父親の世話と家畜の世話を中心とした毎日を送るように強いた母親の影響が大きい。偶にある外出で楽しき嬉しき出来事があったとしても、何故だが監視されていたようで、鬱屈は溜まっていくばかり。狂気はいつ芽を出してもおかしくない。爆発した時には、まさに狂気の沙汰である。”私をこんな風にしたのはあなたのせいだ！”という恨みがパールをシリアルキラーに変貌させたのだ。『X エックス』の６０年前を描いたのが本作ならば、その６０年の間にも様々なエピソードがありそうで、作品化できそうにも思える。だが、本シリーズの次作は、『X エックス』の続きとなる『MaXXXine マキシーン』（推測可能な邦題）となるのか。今から楽しみで仕方がない。

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