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立方体の部屋に閉じ込められた男女6人が脱出を試みる姿を描く『CUBE 一度入ったら、最後』がいよいよ劇場公開!

2021年10月19日

(C)2021「CUBE」製作委員会

 

囚人服を着た六人の男女が、謎の立方体の中で目を覚まし、仕掛けられた罠に襲われながら、脱出を試みる姿を描く『CUBE 一度入ったら、最後』が10月22日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『CUBE 一度入ったら、最後』は、謎の立方体“CUBE”に閉じ込められた男女6人が繰り広げる密室エンタテインメント。突然、謎の立方体=CUBEに閉じ込められた男女6人。エンジニア、団体職員、フリーター、中学生、整備士、会社役員と、年代も職業もバラバラな彼らには何の接点もつながりもない。理由もわからないまま、ひたすら脱出を試みる彼らに、熱感知式レーザー、ワイヤースライサー、火炎噴射といった殺人的なトラップが次々と襲う。脱出するためには仕掛けられた暗号を解読しなくてはならないという極限状態の中、それぞれの人間の本性が徐々にあらわになっていく。

 

本作は、謎の立方体に閉じ込められた男女6人の脱出劇を描き、低予算ながら世界的ヒットを記録したビンチェンゾ・ナタリ監督の密室スリラー『CUBE』を、菅田将暉さん、杏さん、岡田将生さん、田代輝さん、斎藤工さん、吉田鋼太郎さんのキャストによる日本版としてリメイク。監督は齊藤工さんプロデュース作『MANRIKI』を手がけた映像クリエイターの清水康彦さんが担った。

 

(C)2021「CUBE」製作委員会

 

映画『CUBE 一度入ったら、最後』は、10月22日(金)より全国の劇場で公開。

1997年に公開されたカナダのサスペンス映画『CUBE』の日本版リメイクである本作。オリジナル版の監督であるヴィンチェンゾ・ナタリが公認であることが興味深い。各々の密室から脱出するためには部屋の境界に書かれた数字の特性を解読する必要があるのはオリジナル版と同じ。数学の知識が必要であるが、誰にも観れるように配慮している。観客は閉じ込められた6人以外の7人目としてその場にいるかのように楽しめる演出が施されていた。まさに、密室エンターテインメントとして充実している作品に仕上げられている。

 

閉じ込められた6人は、エンジニア、団体職員、フリーター、中学生、整備士、会社役員といったように職業や立場は様々。密室の中で、現代社会の縮図が表現されている。各々が抱えているものや過去も様々にあり、それらがどれだけ明かされ表現されていくか、本作が意味するところを読み解く上では重要なポイントだ。最終的な顛末はオリジナル版とは違い本作独自にしており、観る者によって捉え方は様々か。決して、CUBEの中に閉じ込められてみたい、とは思わない。だが、現実が大規模なCUBEであると考えると、どちらに存在することが相応しいか。格差や分断を危惧する現代の日本においてリメイク版の本作が公開される意義を感じる一作である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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