狂おしいまでに“家族”という幸せの形を追い求め、愛する人を殺めるという重い罪を犯した青年の物語を描く『私はあなたを知らない、』がいよいよ劇場公開!
©IDKYPs./Pyramide Productions
日々のルーティンをこなしていた天涯孤独の男性が、職場にやってきたパートの女性に出会ったことをきっかけに、心を開いていく様を描く『私はあなたを知らない、』が8月28日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『私はあなたを知らない、』は、”人を愛すること”、”罪と贖罪、赦し”をテーマに、”家族”という幸せの形を追い求めた末に愛する人を殺めてしまった孤独な青年の姿を描き出すヒューマンサスペンス。天涯孤独の身である28歳の西山夕平は、自分の中で決められたルーティンをこなすだけの日々を過ごし、その環境を寂しいとも思わないまま生きてきた。そんな彼の日常は、職場にやって来た新しいパート職員である東浜紗月の存在により一変する。彼女と出会い、生きる喜びを得た夕平の毎日は輝いていく。ある日、夕平は紗月から5歳の娘である朝子を紹介され、彼女がシングルマザーであることを知る。紗月と朝子との生活で、”家族”という幸せの形を初めて知った夕平の心は開放されていくが…
本作は、『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督が10年ぶりにオリジナル脚本を手がけ、坂口健太郎さんを主演に迎えて撮りあげた。坂口さんが夕平の孤独な青年期から葛藤を抱える40代までを演じ、紗月の娘で夕平の運命を大きく動かす朝子役で早瀬憩さん、紗月役で堀田真由さん、幼少期の朝子役で倉田瑛茉さん、罪を犯した夕平の弁護を担当する弁護士の町村善一役で滝藤賢一さん、娘の交際相手としての夕平に不信感を抱く紗月の母である道代役で原田美枝子さんが共演している。

©IDKYPs./Pyramide Productions
映画『私はあなたを知らない、』は、8月28日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開。
日々を淡々と過ごしていた男性が女性と出会い、娘と接していくことで変化していく様子を描いていくストーリーと、幼い頃に接していた男性と接していたことが記憶にも残っていない娘が、祖母の手紙をきっかけにして遡っていくストーリーを並行しながら描いていく本作。天涯孤独な男性が女性と出会い、生きる喜びを噛み締めていく姿は良きものであり、娘の思いに必死に応えようと精を出す姿は微笑ましかった。だが、その必死さは一歩間違えれば危うさにもなり兼ねない様子もあり、痛々しさは無きにしも非ず。いつか何かをおこすんじゃないか、と察することができるのは交際相手の女性であっただろうか。その結果が、あのような罪に至るとは、誰が予想できるか、と分からないものだ。その真相を探るべく、成長した娘は探っていく。日々を過ごす中で、事件に関する裁判について調べていき、男性と面会室で対峙しながら、真相を調べていく様子は、観客側の視点とも近いと云える。男性側の視点を描きながらも、それだけでは全てを理解することは出来ず、彼女がいたからこそ、最終的にお互いの思いを知り得るストーリーテリングが丁寧に折り重ねてられていく。そして、私達は、誰かを本当の意味で理解することができるのか、と観客に訊ねているようでもあった。最終的には、『私はあなたを知らない、』というタイトルに込められた意味を幾重にも分かることとなり、”人を知ること”や”人を愛すること”について考えさせられる作品になっている。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!



-200x108.jpg)













