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南仏の夏を舞台に16歳の揺れる心を描く青春ドラマ『君の見る世界をなぞる』がいよいよ劇場公開!

2026年8月18日

©Les Films de Pierre / Lucky Red / Page 114 / Les Films du Fleuve / France 3 Cinema / AMI, Alexandre Mattiussi

 

南仏を舞台に、教育制度や格差社会とともに建設現場で働く少年を描く『君の見る世界をなぞる』が8月21日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『君の見る世界をなぞる』は、陽光降り注ぐ南フランスを舞台に、現代という複雑な時代に生きる思春期の少年の葛藤と恋をみずみずしくつづった青春ドラマ。南フランスの裕福な家庭に育った16歳のエンゾ。学校になじめず建築現場で働く彼は、そこで出会ったウクライナ出身の青年ヴラドに心を寄せるが、彼は兵役のため戦争へ行かなければならない。順調な日々を過ごす家族に対する不信感、将来への不安、そして親しい人が奪われていく戦争の現実。自分の感情を制御できないまま、エンゾが過ごす夏は静かに流れていく。

 

本作は、元々は『パリ20区、僕たちのクラス』のローラン・カンテ監督が立ち上げた企画だったが、がん闘病中だったカンテ監督が2024年に逝去したことから、彼の盟友で『BPM ビート・パー・ミニット』で知られるロバン・カンピヨ監督が遺志を継ぎ完成させた。元競泳選手である新人俳優エロワ・ポユが主人公エンゾの心の揺らぎを繊細に演じ、エンゾの両親役で『シチリアーノ 裏切りの美学』のピエルフランチェスコ・ファビーノと『天使が見た夢』のエロディ・ブシェーズが共演。エンゾが淡い憧れを抱く労働者ヴラド役には、実際に建築現場で働いていたアマチュア俳優マクシム・スリビンスキーを起用した。

 

©Les Films de Pierre / Lucky Red / Page 114 / Les Films du Fleuve / France 3 Cinema / AMI, Alexandre Mattiussi

 

映画『君の見る世界をなぞる』は、8月21日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田や京都・烏丸の京都シネマや兵庫・神戸のシネ・リーブル神戸で公開。

南仏のある街で、主人公は、裕福な家庭で理解のありそうな両親の元で暮らす。脱いだ洋服を洗濯機まで運び、知性や芸術性をかってくれている父親。常に気にかけてくれ、守ってくれる母親。兄は友達もいて、勉強も遊びも苦労知らずそうだ。不満なんて抱かなそうだけど、親としての心配が何処かうっとおしく感じてしまう年頃なのだろう。価値観を押し付けられ、息苦しさを感じ、学校にはいかず、建設現場でブロックを積む。彼は同じ建設現場で働くウクライナ人の青年のことが気になっている。だが、兵役のため国に帰る必要があるようだ。

 

日々の生活の中では居場所がなく、今のままの安寧な状態に不満や不安を募らせていく。そんな状況下、軽薄そうに見えて、実は大きなものに巻かれないように必死に生きるウクライナ人青年が輝いて見えるのかもしれない。だが、現実では、生きるか死ぬかの状況を先延ばししてるだけに過ぎないのだ。そんな状況においても、主人公のことを気にかけ、心配している。あの目は忘れられない。南仏の日の光によってキラキラとした画の中で、鬱屈とした心情が戸惑い彷徨う一夏の思い出を描いており、晩夏が差し迫る今こそピッタリな映画になっている。

fromブライトマン

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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