少女の失踪事件を描いた心理サスペンス『つぐない-payment-』がいよいよ劇場公開!
©HIROBA co.,ltd.
あるマンションで発生した幼い少女の失踪事件を軸に、事件を取り巻く人々と真相を描きだす『つぐない-payment-』が8月22日(土)より劇場で公開される。
映画『つぐない-payment-』は、幼い少女の失踪をめぐり、善悪では語ることのできない人間の複雑さと弱さと優しさを描いた心理サスペンス。幼い娘の由美と暮らすシングルマザーの里美の日常は、由美が行方不明になったことで一変してしまう。由美がいなくなる前、母娘が住むマンションの管理人の男は、里美が仕事で留守にしている間に学校帰りの由美を管理人室に招き入れ、親しげに遊んでいた。そして由美の失踪後、管理人の男は里美の前で、母娘しか知るはずのない、あることを口にする。
本作では、『偶然と想像』『バッシング』等の占部房子さんが主演を務め、失踪した娘の帰りを待つ母親の複雑な心情を演じた。物語の鍵を握るマンションの管理人役で『恋人たち』『南極料理人』の黒田大輔さんが共演。国内外の広告賞を数多く受賞してきた映像ディレクターの宮部一通さんが監督・脚本・撮影・編集を手がけた。2025年の第26回ハンブルク日本映画祭にてグランプリ、第3回東京インディペンデント映画祭にて準グランプリを受賞している。
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映画『つぐない-payment-』は、8月22日(土)より東京・池袋の池袋シネマ・ロサで独占公開。
娘が行方不明になった母親と、その周囲を彷徨く怪しいマンションの管理人。殆どのシーンが母娘が暮らすマンション内と、ミニマルながらも画角や照明や編集によるスタイリッシュさが新鮮であり、映像として楽しい画であると同時に、観る側を煽るような音楽の使い方も秀逸であり、全編を通して緊迫感が途切れない。
前半では、ほぼセリフがなく、断片的なカットをテンポよく繋いでおり、物語のあらすじと顛末を説明してしまうようなストーリーテリングがスマートであり、広告業界で数々の受賞歴があるという監督ならではの表現に脱帽。故障している防犯カメラのノイズ掛かった白黒映像と、精神的に追い詰められていく主人公視点の映像が交互にカットインするシーンが印象的だ。マンションのエレベーターやロビー等、日常とは見方を変えるとこんなに怖いのか、と気づかされる。ラストでは、あまりにも予想外過ぎる顛末に驚愕するばかり。そして、世の中に薄っすら漂う母性崇拝へのアンチテーゼを感じる切れ味の良い終わり方には、戸惑いと爽快感の両方が残る不思議な余韻を味わえた。監督・脚本・撮影・編集を全て手掛けた宮部一通監督は、あてのない状態から今作を製作し、劇場公開するまでの記録をYouTubeで公開しているのでそちらを観てみることもオススメだ。
fromマスダ
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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