大滝が出てくるシーンに全てが詰まっているんじゃないか…『沈黙の艦隊 北極海大海戦』サプライズな舞台挨拶開催!

海江田四郎率いる原子力潜水艦“やまと”が、アメリカの最新鋭原潜に狙われ窮地に陥る様を描く『沈黙の艦隊 北極海大海戦』が9月26日(金)より全国の劇場で公開される。9月9日(火)には、大阪・難波のTOHOシネマズなんばに大沢たかおさんと上戸彩さんと津田健次郎さんと吉野耕平監督を迎えたサプライズな舞台挨拶付きの試写会が開催された。
映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』は、かわぐちかいじさんの名作コミックを、大沢たかおさんが主演およびプロデュースを務めて実写化した『沈黙の艦隊』シリーズの映画第2作。2023年の映画第1作および2024年に配信されたドラマ「沈黙の艦隊 シーズン1 東京湾大海戦」の続編で、原作随一のバトルシーンである「北極海大海戦」と、連載時に大きな話題を呼んだ「やまと選挙」を描く。日本政府が極秘に建造した高性能原子力潜水艦を奪い、独立国「やまと」建国を世界に宣言した海江田四郎は、その卓越した操舵で数々の海戦を潜り抜け、東京湾での大海戦で米第7艦隊を圧倒した後、国連総会へ出席するためニューヨークへ針路をとった。そんな中、アメリカとロシアの国境線であるベーリング海峡にさしかかったやまとの背後に、ベネット大統領が送り込んだアメリカの最新鋭原潜が迫り、流氷が浮かぶ極寒の海で潜水艦同士の激しいバトルが幕を開ける。一方、日本ではやまと支持を表明する竹上首相を中心に、衆議院解散総選挙が実施される。海江田役の大沢さんをはじめ、上戸彩さん、中村蒼さん、笹野高史さん、江口洋介さんらシリーズでおなじみのキャストが続投するほか、津田健次郎さん、風吹ジュンさん、渡邊圭祐さんが新たに参加。前作に引き続き『ハケンアニメ!』の吉野耕平が監督を務めた。
舞台挨拶の前には、道頓堀でのイベントが開催されており、大沢さんは「初めての経験だったので、温かく迎えてくれて、嬉しく思いました」と喜んでいる。上戸さんは今年で3回目の来阪となり「大阪に来ると、皆さんのエネルギーをもらって帰れるので、すごい嬉しいです」と気に入っており「 毎回、たこ焼きが美味しい。たこ焼きを食べないと帰れないですね。今日もいただきました。美味しかったです」と満足している。大阪出身の津田さんは「道頓堀はよく通っていたところではあるので。中高生ではよく映画を観に行っていたところなので、そういうところでまさか船に乗らせていただくとは思わず…人がたくさん来てくださったので、本当に光栄でしたね」と喜んでいた。吉野監督は「めちゃくちゃ眩しかったので、逆に安心した。 あれだけの人がいて、目線が来てるのが怖くて…いつもはカメラで撮る側なので、こうやって人に見られると…」と恥ずかしそうだ。
本シリーズでは、主演だけでなくプロデューサーも担う大沢さんは「今日こうやって皆さんに観ていただくために、スタッフ・キャスト一同がたくさんの準備もしてようやく完成し、出来立てほやほやの作品なので、今日、皆さんに観てもらえることをドキドキワクワクして来ております。 皆さんにこの映像とサウンドと、前回をはるかに超えたストーリーをぜひ味わってもらえれば」と楽しみにしている。前作に続いて出演の上戸さんは「前作では、私は大きい会社に勤める1人のキャスター。今回は、自分の足で取材をするフリージャーナリストとして全責任を追う、というプレッシャーの中で生活している女性になっていくんです。今回は、家族背景が描かれ、人間性を演じることができたので、ありがたかったなぁ」と気に入っており「周りにファンが多い。”続きはいつやるんだ?”とか、”漫画はまだここだから、この先まだいつやるの?” というファンが周りに物凄くいるので、やっていてすごく嬉しかったです」と喜んだ。津田さんは本作からの出演となり「ドラマ版を拝見させていただいていた。あっという間に全話を見られてしまうぐらいおもしろくて、しかも、ものすごい大きなスケールの作品で、それが劇場版だとさらに大きくなるんですか、 すごいっすね…と思って、本当に緊張感を持って挑ませていただいたんです。でも、すごく温かく迎えてくださって…現場が楽しかったですね」と感慨深げだ。オファーを受けた際には「原作を読んでいて”うわ、大滝って!”。特に、今回の劇場版でかなり重要な役なので緊張して…でも、すごい嬉しいな…楽しくやらせていただこう」と意気込んでいた。なお、大阪で撮影しているシーンがあり「観て”おもしろかったぁ”という方は、長居公園に行ってもらえると”お、これか”となると思います。聖地巡礼できます」とオススメしていく。前作に続いてメガホンを執る吉野監督は「前作は、やりきってへとへとになって、どうなることかと思ったら、幸いにも非常に反響があったので、逆にそれを今回は超えなければ、ということで、またへとへとになってしまって、今こうして立っています」と告白。本作について「冬の北極なので、夜のシーンが続くんですけど、その中でも明るく美しいものが色々出てきたり、それを取り巻く音だったり、それはスクリーンでしか味わえないので、是非いっぱい見て聞いていただければ」と注目ポイントを紹介。
完成した作品を観た大沢さんは「チームがベストを尽くして前作を超える、ということが1つのテーマ。観ていただくとわかるんだけど、原作のファンの方からすると、一番の勝負どころだと思っている。 この『沈黙の艦隊』プロジェクトとしては、このブロックを必ず人に評価してもらい喜んでもらわないと次も続かないだろう、というぐらいに我々も全てを込めて作った作品だったので、観た時には、我々として出来る全てをこの2時間12分に込めたな、と思ったし、同時に、この間、原作のかわぐち先生にも観ていただいたんですけど、褒めの言葉として”完璧以上に完璧だった”という言葉をいただいた。生みの親である先生も喜んでいただいた、ということで自信を持って今日皆さんの前に登壇したので、これを皆さんに1日も早く見せたい、という思いで今日まで来ています」と現在の心境を語った。上戸さんは「1作目より全てがパワーアップしているな、と感じたんです。 海江田さんは1作目の時、何を考えてるか分からなくて…2作目は、海江田さんの目の奥が変わっているんですよ。 血が通っている…沢山のドラマが詰まっているんです。 海江田さんも政治パートも報道パートも潜水艦パートも全部が見どころ満載なんですよ。全部感じてほしいな」と期待を寄せていく。津田さんは「海の中の話でもありますし、地上の政治家パートがあり、ジャーナリストチームの戦いとか、各所で戦いが繰り広げられている。それぞれがそれぞれの正義を抱えていたり、様々な葛藤を抱えていたり。アクション部分でのおもしろさも存分にあります。今度は、特に政治家パートは心理戦が多いので、そこは逆に、水面下で激しい戦いが繰り広げられる。 そういう意味でスリリングですし、難しいようで実は難しくなく、とてもエンターテインメントしていますけど、観終わった後にやっぱり考えさせられる。 現在の世界の状況であったり、日本の政治状況であったりも深く考えさせられる部分もあった」と実感している。そこで、上戸さんは「先日、江口さんにお会いしたんですけれども、江口さんが”津田さんが出られているシーンが一番好きだ”と言っていた。駐車場で大滝さんが出てくるシーンに実は全てが詰まっているんじゃないか、と熱弁されていました。 そこを皆さんにも感じてほしいな」と添えていく。吉野監督は「キャラクター達が実はあまり同居しない世界なんです。1つ1つのパートを撮影現場では撮っていくんですけど、それが1本に繋がった時、こんなにうねりのある物語だったんだ、と最後に胸にグッとくるものがあるな、と思ったので、ぜひそれを体感していただければ」と思いを込めていく。
最後に、大沢さんは「映画は、我々が心を込めていろんなものをかけて作ってきました。 それに関しては、スタッフ・キャスト全員が何の疑いもなく自信を持って、プロフェッショナルとして、日本だけじゃなく世界でも受け入れられる、という目標を目指してやってきましたので、ぜひ皆さんに楽しんで観ていただいたら嬉しく思います」と願いながら「僕の演じた海江田は、主人公のようで主人公じゃないんですよね。 大滝を演じた津田くんであったり、メディアを演じた上戸さんであったり、様々な人達に影響を与えるんですけど、同時に、海江田を見ていたいただく皆さんに一番何かを伝えようとしているような人物なんだな、と最近改めて感じていますので、是非この映画を体感して楽しんで過ごしていただければ」と思いを込め舞台挨拶を締め括った。
映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』は、9月26日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。

- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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