新進気鋭の一流シェフである女性と、離婚して失意のどん底にいた男性が織りなすラブストーリー『We Live in Time この時を生きて』がいよいよ劇場公開!

©2024 STUDIOCANAL SAS – CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
余命を宣告されたシェフが、パートナーと前向きに時を過ごすことを誓い、型破りな挑戦を決意する『We Live in Time この時を生きて』が6月6日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『We Live in Time この時を生きて』は、限りある時間を大切に生きる男女のかけがえのない日々を、時間軸を交錯させながら描いたラブストーリー。新進気鋭のシェフであるアルムートと、離婚して失意の底にいたトビアスは、運命的な出会いを果たし恋に落ちる。自由奔放なアルムートと慎重派のトビアスは幾度もの危機を乗り越えながら、やがて一緒に暮らしはじめ、娘が生まれ、家族としての絆を深めていく。そんなある日、自分の余命がわずかであることを知ったアルムートは、トビアスに驚きの決意を告げる。[配給会社:キノフィルムズ]
本作は、『ブルックリン』のジョン・クローリー監督が手掛け、『ミッドサマー』のフローレンス・ピューがアルムート、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールドがトビアスを演じた。『ベロニカとの記憶』のニック・ペインが脚本を手がけ、俳優ベネディクト・カンバーバッチが製作総指揮に名を連ねる。
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映画『We Live in Time この時を生きて』は、6月6日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や心斎橋のkino cinema 心斎橋、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都、神戸・三宮の kino cinema 神戸国際等で公開。

もし、自分が余命わずかであることを宣告されてしまったら、この世に絶望し自暴自棄な行動に至ってしまうだろうか。それとも、残りの時間を悔いなく生きるために、やりたいことをやることに注力していくだろうか。本作は、後者である人間を描いていく物語だ。しかも、共に生きていくパートナーとの出会いの頃からの出来事と同時進行で時間軸を行き来しながら描いていく。明るい未来に向かっていこうとするストーリーと、人生の終わりに向かっていく物語が平行に描かれていくので、観客は一喜一憂しそうに感じるかもしれないが、共に明るく振舞おうとしている主人公の姿を見せてもらった。翻って、健気に生きている姿に切なく感じないこともない。最終的に行きつくところは同じであることは明らかだ。だが、人間の弱さを見せないようにはしない姿は愛おしく感じられ、意外なほどにエンパワーメント・ムービーを観ているかのような気分にもなった。時に滑稽なコメディを見せられているかのようなシーンが挟み込まれながらも、今を生きる素晴らしさを伝えてくれる作品でもある。フローレンス・ピューとアンドリュー・ガーフィールドのフィルモグラフィを思い返してみれば、本作がどれだけ幸せな作品であるか、と気づく方もいるだろう。”この時を生きて”きた先にある未来に幸あれ、と願わずにはいれらない。

- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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