3月22日、桜の開花と共に大阪へ春をお届け…『四月になれば彼女は』公開トークショー開催!
かつての恋人から手紙を受け取った精神科医が、失踪した婚約者を捜し求める『四月になれば彼女は』が3月22日(金)より全国公開される。3月16日(土)には、森七菜さんと山田智和監督を迎えFM802『四月になれば彼女は』公開トークショーが開催された。
映画『四月になれば彼女は』は、川村元気さんによるベストセラー恋愛小説を、佐藤健さん、長澤まさみさん、森七菜さんの共演で映画化したラブストーリー。精神科医の藤代俊のもとに、かつての恋人である伊予田春から手紙が届く。「天空の鏡」と呼ばれるボリビアのウユニ塩湖から出されたその手紙には、10年前の初恋の記憶がつづられていた。その後も春は、プラハやアイスランドなど世界各地から手紙を送ってくる。その一方で藤代は現在の恋人・坂本弥生との結婚の準備を進めていたが、ある日突然、弥生は姿を消してしまう。春はなぜ手紙を送ってきたのか、そして弥生はどこへ消えたのか、ふたつの謎はやがてつながっていく。主人公の藤代を佐藤健さん、現在の恋人である弥生を長澤まさみさん、かつての恋人である春を森七菜さんが演じる。米津玄師「Lemon」など数々のミュージックビデオの演出を手がけてきた山田智和さんが長編映画初監督を務め、『新聞記者』の今村圭佑さんが撮影監督、『スワロウテイル』『キリエのうた』の小林武史さんが音楽を担当した。
事前に募集したFM802リスナーを前に、大きな歓声と拍手の中ゲストの2名が登壇。幼少期に関西で暮らしていたことがある森さんにとっては馴染みのある大阪での公開トークショー!「大阪の空気感は感じられていますか?」と聞かれ「感じています!昨日、鶴橋にキムチを買いに行きました!元々大阪に住んでいたのでキムチを買うなら鶴橋やで!という父の言葉を思い出して買いに行きました」と語った。山田監督は「熱気が違いますね!東京でもイベントをしたけど大阪ならではの熱気がありますね!」と大阪の印象を語る。
ステージには、作品の印象的な場面を切り取ったシーンカットを展示。それらを見ながらのトークショーは和やかなムードで始まった。まず、本作を演じた感想を聞かれると森さんは「難しい役どころでした、ラブストーリーに自分がどう作用していくのか、演じ方次第でみなさんの受け取り方が変わるなと思ったので慎重に演じた」と語り、山田監督は完成した本作に関して「森さんとは世界中を周り、過酷なロケを頑張って撮影したのでスクリーンで見て頂きたい!美しい景色と素敵なお芝居を見て頂くのが本当に楽しみ!」と語る。
撮影の為に訪れたボリビア、チェコ、アイスランド等での撮影に関して聞かれ、森さんは「スケジュールもタイトだけど行く場所も…奥の奥、世界の果てまで行ってみました(笑)最後の国がボリビアで体力が底をつきそうでした。でも、たどり着いた先が絶景だったので!人生感が変わるというのは、本当にその通り!ウユニ(ボリビア)皆さん本当におすすめです!」と語り、山田監督は「アイスランドのブラックサンドビーチはマイナス20度ですし、ボリビアも空港についたところから標高が富士山より高いので過酷でした。そんな中、森さんには本当に頑張っていただきました」と撮影時の思い出を振り返った。今作で長編映画デビューの山田監督は「川村元気さんを本当に尊敬していたのですごいオファーいただいたな、と思った。始まってみると僕の得意技を信じてくれて、森さんはじめトップレベルの俳優部のみなさんだったのでいつも通り楽しく撮影できました」と語る。物語に欠かせない『写真』に関して、森さんは「この映画を機に本格的に始めさせていただきました、今後も写真を撮っていきたい!なかなか趣味が見つからないので…やっと見つかった希望の光です」と語った。山田監督は「森さんは写真が本当に上手くて…!森さんがお芝居しながら撮った写真が良すぎて実際に使用している」と森の写真を大絶賛!映画の撮影と同時並行で撮影した写真集に関しては、「森さんとせっかく旅にでるので、記録みたいなものが残せないかなと思って撮影をしました」と語る。
また、劇映画としては初主題歌となる藤井風さんが本作の為に書き下ろした新曲「満ちてゆく」を初めて聞いたときの感想を森さんは「ピアノの伴奏から、映画で感じた余韻を拾いながら吸収してくれる感じがなんて素晴らしいんだろうと感じた。風さんの映画に関する理解がすごいんだなと、、素晴らしい音楽を作る人は、素晴らしい映画を観た時の吸収力もすごい!」と語り、山田監督は「クランクイン前から藤井風さんにお願いしたいと思っていた。初めて聴いた時は、身体が震えて感情が溢れて泣いてしまうという不思議な体験をしました」と語った。
その後、会場に集まったFM802リスナーから事前に「四月になれば●●」というテーマで募集したメッセージを元にトークを展開。「明るく、ポジティブな印象の森さんに憧れているので、四月になれば…初対面での人見知りをなくしたい!」というメッセージには「私、本当は人見知りです…、ネガティブになるときもあるが、線を決めて楽屋の外に出たらそういう感情はなし!と決める。頑張る線を作ると、元気な子だとおもってもらえるので是非!」とエールを贈った。トークショーの最後、メッセージを聞かれた山田監督は「素敵なロケーションを大スクリーンで見てほしいです。みなさんの明日を生きるヒント、自分なりの愛についてを考える素敵なきっかけになればと思っております」と熱いメッセージ。森さんは「関西は、公開日の3月22日辺りに桜が開花するということで、この映画も桜がキーとなっております。春を感じる第一歩として春をお届けできたらと思います」と笑顔で語る。最後に会場に集まった観客を背にフォトセッションを行い、会場が大盛り上がりの中、公開トークショーは終了した。
映画『四月になれば彼女は』は、3月22日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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