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幼い子供への性加害を常習的に行なっていた人物によって人生を狂わされた2人の少年の行く末を描く『ミステリアス・スキン』がいよいよ劇場公開!

2025年4月21日

©MMIV Mysterious Films, LLC

 

幼少期に性的暴行を受けた少年たちの人生を描く『ミステリアス・スキン』が4月25日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ミステリアス・スキン』は、幼少期に受けた性被害により心に深い傷を負った2人の少年の行く末を描いた青春ドラマ。カンザス州の田舎町ハッチンソン。1981年の夏、リトルリーグのチームメイトである8歳のブライアンとニールは、子どもたちへの性加害を常習的に行っていたコーチにより人生を大きく狂わされる。精神的ショックから記憶を失い後遺症にさいなまれるブライアンは、自分は宇宙人に誘拐されて記憶を失ったのだと思い込む。一方のニールは、コーチと自分の間には“愛”があったと信じ、彼の影を追い求めて年上の男を相手に身体を売って暮らすように。空白の記憶を取り戻そうとするブライアンは、繰り返し夢に現れる少年がニールであることを突き止めるが…

 

本作では、スコット・ハイムが自身の経験を基に執筆した小説「謎めいた肌」を原作に、『ドゥーム・ジェネレーション』のグレッグ・アラキが監督・脚本を手がけた。ブレイク前のジョセフ・ゴードン=レビットがニール、後に『ブルータリスト』など映画監督としても活躍するブラディ・コーベットがブライアンを演じた。日本では長らく劇場未公開のままだったが、劇場初公開に。

 

©MMIV Mysterious Films, LLC

 

映画『ミステリアス・スキン』は、4月25日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田や京都・烏丸御池のアップリンク京都で公開。

『シークレット・オブ・モンスター』で長編映画の監督デビューを果たし、『ポップスター』『ブルータリスト』へと着実にキャリアを重ねているブラディ・コーベット。『リバー・ランズ・スルー・イット』で映画デビューし、今や大活躍のジョセフ・ゴードン=レビット。この2人が少年時代に出演していた本作がいよいよ日本でも劇場公開される。本作を観てもらえれば分かると思うが、リトルリーグの男性コーチから性的虐待を受けた少年のその後を描いていることから、制作から20年を経てようやくの劇場公開だ。力では到底太刀打ちできない相手からの性的虐待を受けたら、どれだけのトラウマを抱えてしまうだろうか。被害を受けた2人のその後はそれぞれ違う。かたや男娼となってしまうか、かたや記憶喪失と悪夢に苛まれてしまうのは何とも切ない。大人の身勝手な欲望の行く末がこのような状況に至ってしまうことに如何ともし難い思いを抱えてしまう。2人は別々の道を歩んでいこうとするが、やはり交わっていく運命になるのが、現実ではなく作品であるがための避けられないところだ。2人がどのようにして過去と対峙して、今を見つめていこうとするのか。決して拭い去ることが出来ない過去を抱えながらも、未来に向かって歩いて行けることを願ってやまない限り。現実の社会において過去の清算をするべく様々な出来事が起きている中で、本作が公開されることに意義がある、と受けとめておきたい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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