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1人ぼっちの女性が少女と旅に出るロードムービー『ルート29』がいよいよ劇場公開!

2024年11月4日

©2024「ルート29」製作委員会

 

他者とのコミュニケーションが必要以上にできない女性が、風変わりな少女と絆を築いていく『ルート29』が11月8日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ルート29』…

他人と必要以上のコミュニケーションを取ることができない孤独な女性であるのり子は、鳥取の町で清掃員として働いている。ある日、彼女は仕事で訪れた病院の入院患者である理映子から「娘のハルを連れてきてほしい」と頼まれ、何かに突き動かされるように姫路へと向かう。やがて見つけたハルは風変わりな女の子で、初対面ののり子に「トンボ」というあだ名をつける。のり子とハルは姫路と鳥取を結ぶ国道29号線を進む中で、様々な人達と出会いながら互いの絆を深め、からっぽだったのり子の心は喜びや悲しみの感情で満たされていく。

 

本作は、長編デビュー作『こちらあみ子』で第27回新藤兼人賞金賞を受賞するなど高く評価された森井勇佑監督が綾瀬はるかさんを主演に迎え、詩人の中尾太一さんによる詩集「ルート29、解放」にインスピレーションを受けた独創的なストーリーで撮りあげたロードムービー。『こちらあみ子』で主演を務め鮮烈な印象を残した大沢一菜さんがハルを演じた。

 

©2024「ルート29」製作委員会

 

映画『ルート29』は、11月8日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や七条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。

関西でもロングラン上映となった、長編デビュー作『こちらあみ子』が高く評価された森井勇佑監督の新作である本作。”あみ子”を演じた大沢一菜さんが再びキャスティングされ、不思議な魅力を持ったキャラクター、ハルを見事に演じている。相対するのは、綾瀬はるかさん。主人公の”のり子”として、ハルをはじめ不思議なキャラクター達に振り回されながら、空っぽだったココロを少しずつ満たしていく。他にはない摩訶不思議な世界観を持つロードムービーとして作り上げられている。舞台となっているのは、ハルの母親がいる精神科病棟から始まり、兵庫県姫路市と鳥取県鳥取市を結ぶ国道29号線と周辺の地域。あくまで日本に実在する場所であり、原風景でもあるのだが、作品が持つ世界観によって外国の童話を映像化したかのような錯覚に陥ってしまう。詩人の中尾太一さんによる詩集にインスピレーションを受け、不思議な世界へと引き込んでいく手腕には脱帽するし、最終的には現実に引き戻されながらも、Bialystocksによる主題歌「Mirror」が響いてきてことがせめてもの救いだと感じられた。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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