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コーヒー豆の焙煎店を営んだ亡き父が訪れた映画館を巡る『においが眠るまで』が第19回大阪アジアン映画祭のコンペティション部門で世界初上映!

2024年3月3日

コーヒー豆の焙煎店を営んでいた亡き父が残していたノートを基に、かつて訪れていた映画館を娘が巡り、父のにおいを探す『においが眠るまで』が第19回大阪アジアン映画祭のコンペティション部門で世界初上映された。

 

映画『においが眠るまで』…

『ほとぼりメルトサウンズ』等でOAFF2022焦点監督に選出された東かほり監督作。ミニシアターとコーヒー、亡くなったお父さんの匂いを作ること。近年無くなっていく映画館と、お父さんの匂いを探す、17歳の少女の旅のお話。

 

 

映画『においが眠るまで』は、3月7日(木)15:40よりABCホールでも上映。

前作『ほとぼりメルトサウンズ』では音を探す物語だったが、本作では、においを探す物語を作り上げた東かおり監督。自家焙煎したコーヒー豆を手に各地の映画館を訪れていた父親。家族にとっては、気づけばいなくなる不思議なお父さんだったかもしれないけど、歓迎していたミニシアターにとっては、劇場の新たな魅力を引き出してくれる良きパートナーだったんだろうなぁ。沢山のミニシアターを回っていたんだろうけど、本作で訪れたのは、秋田県大館市の御成座と神奈川県藤沢市鵠沼海岸のシネコヤ。コロナ禍以降、全国のミニシアターが改めて注目され、これらのミニシアターを知った方もいるのではないだろうか。それぞれが違った魅力のある劇場であり、それぞれの匂いとコーヒーの香りが合わさると一層の良き思い出が出来上がるだろう。作品を観ながら、においが伝わってくることは決してないだろうけども、観ながらシーンの中にある香りを想像するだけで、1人1人のお客さんにしか体験できない映画鑑賞になるんじゃないかな。本作が全国のミニシアターで上映される機会がやってきたら、人生の中にあった印象的な記憶が、においとと共によみがえってくるような出来事に繋がったら最高だね。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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