世界中の防犯カメラをつなぐ海洋施設“パシフィック・ブイ”本格稼働に向けて各国のエンジニアが集結する中、江戸川コナンが黒ずくめの組織とぶつかる『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』がいよいよ劇場公開!
©2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
八丈島で新技術のテストが進む中、黒ずくめの組織による事件が発生し、コナンらがその裏に潜む大きな陰謀に立ち向かう様を描く『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』が4月14日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』…
世界中の警察が持つ防犯カメラをつなぐ海洋施設「パシフィック・ブイ」が東京・八丈島近海に建設され、本格稼働に向けて世界各国のエンジニアが集結。顔認証システムを応用した、ある新技術のテストが行われていた。一方、コナンたち少年探偵団は、園子の招待で八丈島にホエールウォッチングに来ていた。するとコナンのもとへ沖矢昴(赤井秀一)から、ユーロポールの職員が、ドイツで黒づくめの組織のジンに殺害されたという知らせが入る。不穏に思ったコナンはパシフィック・ブイに潜入するが、そこでひとりの女性エンジニアが黒ずくめの組織に誘拐される事件が発生。そして、八丈島に宿泊していた灰原のもとにも黒い影が忍び寄る。
本作は、声の出演に高山みなみさん、山崎和佳奈さん、小山力也さん、林原めぐみさんらに加え、物語の舞台となるインターポールの海洋施設「パシフィック・ブイ」の局長・牧野洋輔役で沢村一樹さんがゲスト声優出演。監督は『名探偵コナン ゼロの執行人』を手がけた立川譲さんが務めた。主題歌はスピッツによる「美しい鰭」。
©2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』は、4月14日(金)より全国東宝系劇場で公開。
前作『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』の好評具合から、今年も期待値が高まる「名探偵コナン」映画だが、期待を遥かに超えた面白さを今回もみせてくれた。映画のメインビジュアルから予想がつくように、今作は名探偵コナンシリーズのオールスターが一堂に会する、謂わば「お祭り映画」的なポジションでもある。話の軸となるのは、コナン&灰原哀の物語であり、主人公であるコナンの見せ場が例年よりも数多く用意されているのは、彼のファンにとっても嬉しいところだ。世界中の防犯カメラを確認し、個人が特定できる「パシフィック・ブイ」のシステムによって巻き起こる争いは、さながらポリティカル・スリラーのような緊張感を味わうこともできるので新鮮。事件やアクションの内容も劇場版として素晴らしいが、後半に用意されている予想外の展開には、作品の今後が揺らいでも構わないという挑戦的な姿勢が垣間見えた。全ての話を丸く収めた衝撃のラストアイデアには、感服するしかない。
fromねむひら
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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