Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

  • facebook

カール・マルクスの娘エリノアが辿った激動の半生を描く『ミス・マルクス』が関西の劇場でもいよいよ公開!

2021年9月13日

(C)2020 Vivo film/Tarantula

 

『資本論』『共産党宣言』を著し、共産主義の礎を築いた哲学者・経済学者カール・マルクスの末娘エリノア・マルクスの半生を映画化した人間ドラマ『ミス・マルクス』が9月17日(金)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『ミス・マルクス』は、19世紀を代表する哲学者・経済学者カール・マルクスの末娘で、女性や子ども、労働者の権利向上に生涯を捧げた活動家エリノア・マルクスの激動の半生を、パンクロックに乗せて描いた伝記ドラマ。1883年、イギリス。最愛の父カールを亡くしたエリノアは、社会主義者の劇作家エドワード・エイヴリングと出会い恋に落ちる。しかし、不実なエイヴリングヘの献身的な愛は、次第に彼女の心を蝕んでいく。エリノアは時代に先駆けた女性活動家として活躍しながら、苦悩に満ちた愛と政治的信念の間で引き裂かれていく。

 

本作では、『エンジェル』のロモーラ・ガライが主演を務め、『戦火の馬』のパトリック・ケネディがエイヴリングを演じた。また、『Nico, 1988(原題)』でヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門作品賞を受賞したスザンナ・ニッキャレッリが監督を務めている。なお、2020年の第77回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、FEDIC賞とベストサウンドトラックSTARS賞を受賞した。

 

(C)2020 Vivo film/Tarantula

 

映画『ミス・マルクス』は、関西では、9月17日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、9月24日(金)より京都・烏丸の京都シネマ、10月8日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

時代を超えて取り上げられる『資本論』を書いた哲学者・経済学者カール・マルクス。彼の末娘エリノア・マルクスも活動家であったことを本作を通して初めて知った。幼い頃から政治に深く関心を抱き、10代から父の秘書として働いていた。まさに父と娘の関係を超えたところにいたのではないだろうか。また、労働者や女性の権利について戦い自らの人生を捧げていった。本作においては、父親の葬儀から物語が始まっており、エノリアを一人の女性として真摯に描いている。

 

エノリアは、劇作家であり社会主義者のエドワード・エイヴリングが手掛けた作品に魅力を感じ、彼を愛していく。エドワードが既婚者であることを知りながらも、社会の慣行なども気にせず自らの信念を曲げず、愛を貫き通そうとした。まさに凛とした一人の女性としてエノリアが描かれている。さらに、本作を手掛けたスザンナ・ニッキャレッリ監督は彼女の生き様を、ダウンタウン・ボーイズによるパンクロックにのせて描いており、魂からの叫びを表現するかのごとく、カッコイイ女性の魅力が満載だ。まさに時代を超えて現代に訴えかける作品となっている。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

Popular Posts