Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

  • facebook

3.11で我が子を失った親たちの10年に及ぶ闘いと思いを記録を綴った『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』がいよいよ関西の劇場でも公開!

2023年2月21日

(C)2022 PAO NETWORK INC.

 

2011年3月11日に発生した東日本大震災で、多くの犠牲者を出した宮城県石巻市の大川小学校の津波裁判を追ったドキュメンタリー『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』が2月25日(土)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』は、東日本大震災で多数の犠牲者を出した宮城県石巻市の大川小学校を題材に、遺された親たちの10年に及ぶ思いを記録したドキュメンタリー。2011年3月11日に発生した東日本大震災で、津波にのまれて全校児童の7割に相当する74人の児童(うち4人は行方不明)と10人の教職員の命が失われた大川小学校。地震発生から津波到達までは約51分、ラジオや行政の防災無線で情報は学校側にも伝わり、スクールバスも待機していたにも関わらず悲劇は起きた。その事実や理由について行政からの説明に疑問を抱いた一部の親たちは、真実を求めて提訴に至る。わずか2人の弁護団で、いわれのない誹謗中傷も浴びせられる中、親たちは“我が子の代理人”となって証拠集めに奔走する。親たちが延べ10年にわたって記録した膨大な映像をもとに、寺田和弘監督が追加撮影などを行いドキュメンタリー映画として完成させた。

 

(C)2022 PAO NETWORK INC.

 

映画『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』は、関西では、2月25日(土)より大阪・十三の第七藝術劇場、3月10日(金)より京都・烏丸の京都シネマ、3月11日(土)より神戸・元町の元町映画館で公開。

2011年3月11日に発生した東日本大震災から来月で12年。震災に関するドキュメンタリー映画は数多くの作品が制作されてきたが、本作は、これまでのどの作品とも系統が異なる。震災の直接的な被害者に関する裁判についての作品だ。本来は、誰もが裁判を起こすまでに至らなかった出来事だと考えずにはいられなかった。残念ながら起こってしまった悲劇に対して真摯に向き合い、真実を追求すれば良かったことだ。どの組織においても保身に走る人物がおり、守りの体制に陥り、事実を明かそうとしない。誠実な姿勢で客観的な視点が伴った対応をしてくれなければ、最終的に被害者遺族側は裁判を起こさざるを得なかった。裁判とになると多額な費用と膨大な年数が必要となる。遺族が本当に知りたかったことは事実だけであったはずだ。二度と同じような事態とならないよう後世に残しておくべき作品である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

Popular Posts