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15年間も皆さんの観たい気持ちが積み重なり育てて頂いた作品です…『沈黙のパレード』福山雅治さん、柴咲コウさん、北村一輝さんを迎え公開記念イベント開催!

2022年9月21日

天才物理学者の湯川学と、捜査一課の刑事である内海薫が、秋祭りのパレード中に発生した怪死事件の謎に迫る『沈黙のパレード』が全国の劇場で公開中。9月21日(水)には、大阪の道頓堀川とんぼりリバーウォークに福山雅治さん、柴咲コウさん、北村一輝さんを迎え、公開記念イベントが開催された。

 

映画『沈黙のパレード』…

数年前から行方不明になっていた女子高生が、遺体となって発見された。警視庁捜査一課の刑事である内海によると事件の容疑者は、湯川の大学時代の同期でもある刑事の草薙がかつて担当した少女殺害事件の容疑者で、無罪となった男だった。男は今回も黙秘を貫いて証拠不十分で釈放され、女子高生が住んでいた町に戻って来る。憎悪の空気が町全体を覆う中、夏祭りのパレード当日、さらなる事件が起こる。
東野圭吾さんのベストセラー小説を原作に、福山雅治さん演じる天才物理学者の湯川学が難事件を鮮やかに解決していく姿を描く大ヒット作「ガリレオ」シリーズの劇場版第3作。キャストには内海役の柴咲コウさん、草薙役の北村一輝さんらおなじみのメンバーが集結。前2作に続いて西谷弘さんが監督、福田靖さんが脚本を手がけた。

 

現在のコロナ禍で入場人数を制限する中にも関わらず、道頓堀川とんぼりリバーウォークには最大収容人数の3000人もの人に集まった。そこには約8メートルの超巨大湯川先生バルーンがそびえたっている中、福山雅治さん、柴咲コウさん、北村一輝さんが『沈黙のパレード』特設の船に乗って登場。福山さんは「会いたかったですよ、大阪」と伝えると「早速ですけど…巨大湯川先生バルーン、言ってもいいですか…ちょっと太ってる」とすぐさま嘆きを込めたツッコミ。「下から見ているからかな」とぼんやりしながらも「やって来ました。日本でも稀な形のイベントですけども、楽しんでいきたいと思います」と意気込んでいく。柴咲さんは「会いたかったですぅ」と切望を込め「スクリーンに内海薫として戻ってまいりました。嬉しいです、とても」と思いを伝えた。大阪出身である北村さんは「戻ってまいりました、ただいま」とご挨拶しながら「凄く久しぶりなんですよ、大阪は。良いですね。ココ、しょっちゅういましたからね」と懐かしんだ。

 

制作期間に3ヶ月をかけ、全長約8メートルもある超巨大湯川先生バルーンについて、福山さんは笑いながら「図面でしか見ていないので。ずっと図面を見ながら『大丈夫なの?』と聞いて『大丈夫です』と…」心配していたが、初めて対面し「実におもしろい」と決め台詞。現地に駆け付けた観客達から「フゥー」と言われ、さらに「おもしろい」と重ねていく。なお、9月27日まで設置されることを聞き「愛でてやってください」と愛情を込めていた。柴咲さんは「こういうのが作られるぐらい象徴的なキャラクターでした。”湯川、像になる”」とエールを送り、グリコのネオン前に存在していることを指摘した北村さんは「手を上げた方が良かったのかな」と提案もしてみせている。

 

久しぶりの来阪となったが、福山さんはデビュー当時からずっと大阪のファンの方にお世話になっており「デビューして最初の頃、オフィシャルファンクラブBROS.が設立され、初期はファンの方の比率は、関東よりも関西の方が多かったです」と明かし「大阪に育てて頂いた」と断言した上で、感謝の気持ちを伝えた。各地でLIVEを行っており「最大規模はスタジアムですが、大阪城ホールでもずっとやらせて頂いた。ホームタウンな気持ちですね」と親しみがある。また、大阪を流れる川にも縁があり「『マンハント』というジョン・ウーが監督して下さった映画で、一月以上ずっと大阪にいたんですよ。その時、堂島川でロケしていたんですけど、堂島川に飛び込みましたからね」と明かした。柴咲さんは「8月にLIVEをしたのが久しぶり」と直近の出来事を振り返り、お客さんの反応について「ウンウン、と軽く頷かない。本当に納得しないと、やってくれない感じ。気合いが入りますね。用意しておかないといかないな」と大阪の文化を改めて思い知らされている。北村さんは「なんで此処に立っているんだろう、道頓堀の真ん中に」と変な気分になりながらも、大阪出身の東野圭吾さんとは近所の出身であるため、大阪弁で話し合うことも明かしていく。

 

今回、9年ぶりの再結成となった、福山雅治さんと柴咲コウさんによるユニット「KOH+」が担当した主題歌「ヒトツボシ」はオリコン1位となった。KOH+としての活動は15年になるが、福山さんは「初めての1位を頂戴することが出来ました」と感謝しており、沢山の方に届いていることに「この上なく幸せですよ。歌を作り、柴咲さんが歌って下さって、届いた唄が一人一人の心に宿り、最終的な住所になっていくことが一番幸せな着地」だと説く。シンガーとして柴咲さんは「『沈黙のパレード』全体の終わりに流れる曲なので、物語を反芻するように聞いて頂きたい気持ちもあります。また、其々自身の人生に落とし込んでいって育てていってほしい」と願っている。北村さんは楽曲が9月14日に発売されて直ぐに買っており「映画を観てから、家でこの唄の歌詞をじっくり聴いて、また映画を観ると無茶苦茶おもしろいです」とお薦めした。9月16日(金)に公開を迎え、既に大ヒットしている本作について、福山さんは、幸せを噛み締めながらも「大ヒット!大ヒット!、と言って下さって本当に嬉しいんですけども。我儘なものですね、人というものは。まだまだ実感が足りません」と更なる拍手を求めた上で「まだまだ上映中ですから」と冷静な面持ちだ。

 

 

改めて、本作の見所について、福山さんは「この3人が久々に揃った。TVシリーズの最初の頃から15年間で一つの作品に集まって物語を作っていく。”なみきや”という舞台で人々の交流や愛に溢れた日々なんですけども、愛すべき者が奪われてしまって、愛ゆえに道を間違えそうになってしまう。でも司法では裁けない。失われた者を戻せないんだけど、自分達のために何が出来るんだ、ともがき苦しむ人間のドラマ」とあらすじを話し「複雑で重層的なミステリー。かつ、ずっと物語に流れている重要なテーマが草薙と湯川の友情があります。それを見守りながら支えながら包み込んでくれるような薫。3人のトライアングル」と表す。まさに「見所満載なんで一言で言い表せない」ということだ。また、15年間も同じ一つの役を演じているため「作品が持つ力があると、東野先生が発明されたガリレオという作品があるんですが、続けてこれるのは、お一人お一人の方の、もっと観たいな、という気持ちの積み重ねがあってこその15年なので、皆さんに育てて頂いた作品です」と述べ「育てて頂いた途中だと思いたいので、引き続き皆様の応援ご支援宜しくお願い致します」と重ねて今後への期待を寄せていく。最後に「この映画、実におもしろい!」という決め台詞と共に、紙吹雪が舞う中で公開記念イベントは締め括られた。

 

映画『沈黙のパレード』は、全国の劇場で公開中。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開中。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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