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無気力な大学生が“真夜中乙女戦争=東京破壊計画”に巻き込まれていく姿を描く『真夜中乙女戦争』がいよいよ劇場公開!

2022年1月19日

(C)2021「真夜中乙女戦争」製作委員会

 

鬱屈した生活を送っていた青年が、同好会で出会った女性や、謎の男性と過ごすことで“東京破壊計画”に巻き込まれていく様を描く『真夜中乙女戦争』が1月21日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『真夜中乙女戦争』は、若者を中心に圧倒的支持を集める作家Fの小説「真夜中乙女戦争」を映画化。上京して1人暮らしを始めた大学生の“私”は、友達も恋人もできず鬱屈とした日々を送っていた。そんな中、「かくれんぼ同好会」で出会った冷酷で聡明な“先輩”に惹かれていく。さらに、圧倒的カリスマ性で他人の心を一瞬で掌握してしまう謎の男“黒服”との出会いにより、退屈だった私の日常は一変。始めは他愛のないイタズラを繰り返す彼らだったが、ささやかだった反逆は次第に過激さを増し、「真夜中乙女戦争」という名の東京破壊計画へと発展していく。

 

本作では、『弱虫ペダル』の永瀬廉(King&Prince)さんが主演、“先輩”を『貞子』の池田エライザさん、“黒服”を『アルキメデスの大戦』の柄本佑さんが演じる。監督・脚本は『チワワちゃん』の二宮健さんが務めた。

 

(C)2021「真夜中乙女戦争」製作委員会

 

映画『真夜中乙女戦争』は、1月21日(金)より全国の劇場で公開。

無気力な大学生である”私”のモノローグから始まる本作。モノローグを中心にして独自の世界観を構築しており、興味深い。めくるめく映像と共に、モノローグをずっと聞いていたくなった。同時に、どこか危うげで不穏な空気を感じさせる”先輩”や”黒服”が重なり合い、”乙女”という名の下に、東京という街に、”悪戯”を施していく。”悪戯”によって、無気力に過ごすしかなかった日々が煌めき出すなら、施している集団に入ってしまうかもしれない。だが、”悪戯”にある一線を超えてしまったら、元には戻れないだろう。「真夜中乙女戦争」として実現されたことに、あなたは何を感じるだろう…

 

また、冒頭から繰り広げられるカメラワークを大きなスクリーンで観たら、一気に本作の世界に巻き込まれていくことが出来る。縦横無尽に回転するように世界を映し出していた。現実であって現実ではない世界にゆっくりと引き込まれていくように感じる。これぞ無気力な”私”が見えている世界なんだろうか。ある意味で心地良い世界かもしれないが、ずっと居続けたいとは思えない。”先輩”や”黒服”と出会えたことで脱出出来るかもしれないが、簡単ではなさそうだ。小説の映画化として挑戦的な映像づくりをしており、二宮健監督の新たな一面を垣間見える作品でもあった。

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映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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