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明日、は明るい日と書きます。明日に向けて明るい日となるように…『AKAI』赤井英和さんとSHINGO★西成さんを迎え公開記念舞台挨拶開催!

2022年8月26日

21戦19勝16KOの成績を誇る元プロボクサーで、『どついたるねん』の俳優デビュー以来、タレントとしても活躍を続けている赤井英和さんに密着したドキュメンタリー『AKAI』が9月9日(金)より全国の劇場で公開。8月26日(金)には、大阪・難波のなんばパークスシネマに赤井英和さんとSHINGO★西成さんを迎え、公開記念舞台挨拶が開催された。

 

映画『AKAI』は、俳優、タレントとして活躍する赤井英和さんのプロボクサー時代にスポットを当てたドキュメンたりー。1980年にプロボクサーデビューし、21戦19勝16KO2敗の戦績を上げた赤井英和さん。「浪速のロッキー」の愛称で多くの人から愛された赤井は、1985年の大和田正春さんとの対戦でKO負けを喫し引退。自身の自伝をベースにした阪本順治監督の『どついたるねん』で俳優デビューを飾った。本作は再起不能のダウンから復活し、自分自身を演じた『どついたるねん』の映像、世界王者に挑戦したブルース・カリー戦、そして大和田正春戦の試合映像にインタビューを交え、多くの人を熱狂させた赤井英和の実像に迫っていく。監督は赤井英和さんの長男で、自身も現役のプロボクサーとして活躍する赤井英五郎さんが務めた。

上映前、まずは赤井英和さんが登壇。現在の世の中を鑑みながら「私自身が硬膜下血腫、脳挫傷、深昏睡と死にかけたんですけども、こんな風に元気にやっていますんで、この映画を御覧頂きまして、元気を取り戻して頂きたいな」とメッセージを送った。イベント前には本作のPRをするため道頓堀を練り歩いており、楽しんだ。大阪の空気を感じ「地元は、西成、釜ヶ崎、あいりん地区ですから、ニッカボッカーと地下足袋を履いているおじさんから『おかえりー!』て言うてくれますんで、大阪に帰ってきたなぁ」という嬉しさがある。

 

自身の長男が監督を務めているが「全然知らんかったんです」と告白。YouTubeで「おおきに赤井英和」というチャンネルを運営している中でのインタビューだと思っていたら「まさか、こんな映画を作っているとは思っていませんでした」と打ち明ける。パートナーの赤井佳子さんからも教えてもらっておらず「先に行ったら、あちこちで言ってしまうから」と云われる始末。先日、試写室で観て「えぇ~、こんなんやったんや」と驚いてしまった。これまで多くのあらゆるボクサーを観てきたが「こんなアグレッシブで無茶苦茶なファイターはいなかった」と自負。また、現役当時は大阪の方々に応援して頂いた頃を思い出し、懐かしがった。21回の各試合を思い出し「最後の試合中、ダメージで事故にあって、開頭手術をして脳挫傷硬、膜下血腫、深昏睡。(医者から)8割諦めてくれ、と両親は云われていました」と振り返りながらも「今こうやって元気にやっていますから。なんとかなる」とお客さんにエール。「明日というのは明るい日と書きます」と述べ「今はこんな世の中ですけど、気持ち入れたら、なんとかなるんじゃないかな、と映画から伝わってくる」と思いを寄せていく。今作のポスターは、世界タイトル前に撮られた写真を用いており「坂東玉三郎さんから篠山紀信先生を紹介してもらい、撮ってもらった写真ですね。23歳ぐらいかな」と紹介。なお、試写後、監督である長男とは「私の現役時代を残してくれて、ありがとう」と伝えている。

 

ここで、本作のエンディングテーマである「独立記念日」を担当したSHINGO★西成さんが登場。赤井さんにとっては小学校の後輩であり、活躍を知っていた。SHINGOさんは「自分にとっても、地元にとってもヒーローです」と敬意と表すと、すかさず赤井さんが「今はちょっと疲れて、疲労(ひろう)やけども」とオヤジギャグをかましていく。今回、監督がSHINGO★西成さんの楽曲を全て聞いている中で「独立記念日」をエンディングテーマを用いたいとお願いしており「赤井の兄ちゃんは、いつも『SHINGO元気かぁ』と。俺も浮き沈みある不安定な仕事をしているんですけども、気にかけてくれるんです。その息子も気にかけてくれて『いこうぜ』と云うてくれたので、やりました」と快く引き受けている。赤井さんに対して「俺は家賃4100円の高速の下の育ちなんですけど。俺の口癖で『どうせ俺なんか…どうせ僕なんか…』とずっと云うてきてたんです。その中で赤井の兄ちゃんが『やったら出来る、お前なら出来る』と伝えてくれたので、今でも焦らず腐らず諦めずやってます。だから兄ちゃんの背中見て、これからもまた伝説も続くんやなぁ、と思って。俺もやっていきたいなぁ」とエールと思いを込め「独立記念日」を披露。SHINGOさんの雄姿を観て、赤井さんは思わず「ドキがムネムネしました」とオヤジギャグで応えた。

 

最後に、赤井さんは「2ヶ月に近い入院生活、開頭手術で頭の骨を取って『8割諦めてくれ』と親が云われ、死にかけた私でもこうして元気におります」と改めて話し「明日という日は、明るい日、と書きます。勿論、今も一生懸命に生きてます。明日に向けて明るい日になるように皆さんも過ごして下さい」と感謝と共にメッセージ。SHINGO★西成さんより大阪締めで舞台挨拶が締め括られた。

 

映画『AKAI』は、9月9日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開予定。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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