眠ると記憶を失ってしまう前向性健忘を患ったヒロインと、秘密を抱えながら彼女を献身的に支える主人公が織りなす『今夜、世界からこの恋が消えても』がいよいよ劇場公開!
(C)2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会
眠ると記憶を失ってしまうという、実在する難病を患っているヒロインと、自身も大きな秘密を抱えながら、彼女を支える主人公の姿を描く『今夜、世界からこの恋が消えても』が7月29日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『今夜、世界からこの恋が消えても』…
高校生の神谷透はクラスメイトに流されるまま、同級生の日野真織に嘘の告白をする。しかし彼女は「お互い本気で好きにならないこと」を条件にその告白を受け入れ、2人は付き合うことに。やがて真織は、自分が前向性健忘症で、夜に眠るとその日の出来事をすべて忘れてしまうことを透に打ち明ける。彼女は毎朝、前日の日記を読み返すことでどうにか記憶をつなぎ止めていた。透はそんな真織と1日限りの恋を積み重ねていくが…
本作は、アイドルグループ「なにわ男子」の道枝駿佑さんと『思い、思われ、ふり、ふられ』の福本莉子さんを主演に、一条岬さんの恋愛小説を映画化。『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』など数々の青春恋愛映画を手がけてきた三木孝浩監督がメガホンをとり、『君の膵臓をたべたい』の監督である月川翔さんと『明け方の若者たち』の監督である松本花奈さんが共同で脚本を担当した。
(C)2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会
映画『今夜、世界からこの恋が消えても』は、7月29日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。
劇場映画監督デビュー『ソラニン』以来、一貫して淡い光の明暗ある映像世界と共に刹那さがしっかりとある青春恋愛映画を手掛けてきた三木孝浩監督に加え、『君の膵臓をたべたい』監督の月川翔さんと、自主映画時代から叩き上げ『明け方の若者たち』を手掛けた監督の松本花奈さんによる脚本という、今こそ恋愛青春映画を描くにあたって様々な視点からも観られる最強の布陣だ。否が応でも期待してしまう。その期待は絶対に外れていないと思える揺るぎない作品だ。
「なにわ男子」の道枝駿佑さんと福本莉子さん、という若手の注目俳優が主演であることは間違いないキャスティングだが、二人を夫々支える女優も抜群。道枝さん演じる神谷透に寄り添う松本穂香さんは、かつてないほどに女優然していた。また、福本莉子さん演じる日野真織の友人役を演じた古川琴音さんは難しい役どころを見事に演じ切っている。ストーリーを盛り上げていくためには十分に欠かせない要素がしっかりと構成されていた。だからこそ、本作が描く刹那さには胸を締め付けられてしまう。でも、どこかに希望を以て観終えられたら、本作にとっては本望ではなかろうか。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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