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ファン・ジョンミン×イ・ジョンジェ共演のノワール!腕利きの暗殺者と冷酷無比な殺し屋の戦いが描かれる『ただ悪より救いたまえ』がいよいよ劇場公開!

2021年12月22日

(C)2020 CJ ENM CORPORATION, HIVE MEDIA CORP. ALL RIGHTS RESERVED

 

請負殺人を生業にしていた暗殺者と、彼に義兄弟を殺され復讐に燃える殺し屋レイの対決を描く『ただ悪より救いたまえ』が12月24日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ただ悪より救いたまえ』は、韓国で大ヒットした、ノワールアクション作品。凄腕の暗殺者インナムは引退前の最後の仕事として、日本のヤクザ・コレエダを殺害する。コレエダの義兄弟だった冷酷な殺し屋レイは復讐のためインナムを追い、関わった者たちを次々と手にかけていく。一方、インナムの元恋人は彼と別れた後にひそかに娘を産みタイで暮らしていたが、娘が誘拐され元恋人も殺されてしまう。初めて娘の存在を知ったインナムは、彼女を救うためタイへ急行。そしてレイもまた、インナムを追ってタイへとやって来る。2人の戦いは、タイの犯罪組織や警察も巻き込んだ壮大な抗争へと発展していく。

 

本作は、『新しき世界』のファン・ジョンミンとイ・ジョンジェが7年ぶりに共演したノワールアクション。『チェイサー』『哀しき獣』などの脚本家ホン・ウォンチャンが監督・脚本を手がけ、『パラサイト 半地下の家族』のホン・ギョンピョが撮影監督を担当している。

 

(C)2020 CJ ENM CORPORATION, HIVE MEDIA CORP. ALL RIGHTS RESERVED

 

映画『ただ悪より救いたまえ』は、12月24日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の梅田ブルク7や心斎橋のシネマート心斎橋、京都・烏丸御池のアップリンク京都や九条の京都みなみ会館などで公開。

 

メチャクチャおもしろい!殺人鬼が元殺し屋を追う、シンプルなプロットを、圧倒的なバイオレンス、戯画的でハードボイルドな世界観、そして剃刀のような鋭いエッジのノワールの空気で、丁寧に作りこんだ快作だ。

 

舞台は韓国と日本を経た後にタイに飛ぶ。少女の救出に命をかける主人公、邪魔する者をみな殺しつつ執拗に追ってくる復讐鬼、誘拐と臓器売買でタイの闇を牛耳るヤクザ達、そして、彼らの混戦を現地の警察が取り囲み、三つ巴+αの抗争がノンストップで突き進む。ファン・ジョンミンが演じた元暗殺者であるインナムの姿は、冒頭でヤクザ邸に単身で乗り込み、次々とチンピラを殺めていく暗殺者っぷりから、アメコミのようにスタイリッシュなビジュアルを残す。殺し屋レイはイ・ジョンジェによる気持ち良いほどに振り切ったマッドな演技が、冷酷で狂った悪役の存在感を強烈に画面に残す。

 

容赦ない殺し合いの中で、次々と退場していく登場人物達。具体的な描写を見せなくともセリフだけで激痛の拷問の数々。以前読んだ漫画から「ナイフは切るんじゃなく、刺してひねると相手は死ぬ」と教わったが、本作を観ながら「あ、ホントだ」としみじみと思い出した。ある人物ががつぶやく「腐った人間のいない場所はないのかしら」というセリフが印象的に残ってしまう。とにかく最初から最後まで凄惨な死に様に埋め尽くされた内容だが、華麗で外連味たっぷりに演出されたアクションによって、フィクションだからこその痛快エンタテイメントに整っている。公開日であるクリスマスイブから血に染まるもよし、新年の出初めをファン・ジョンミン兄貴の雄姿で始めるもよし、いずれにしてもお薦めしたいハズレ無しの作品だ。

fromNZ2.0@エヌゼット

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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