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軍艦島の見える街で暮らす父子の喪失と再生を描く『軍艦少年』がいよいよ劇場公開!

2021年12月8日

(C)2021『軍艦少年』製作委員会

 

母親を失った父子が、軍艦島の見える街で喪失感から立ち直っていく姿を描く『軍艦少年』が12月10日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『軍艦少年』は、長崎・軍艦島の見える街で暮らす父子の喪失と再生を描く物語。長崎・軍艦島の見える町で、地元の高校に通う海星と小さなラーメン屋を営む父・玄海。最愛の母を亡くしてケンカに明け暮れる息子と、幼なじみの妻を亡くして酒浸りとなった父。2人は互いに反目し、いがみ合っていた。そんなある日、海星は大きな事件に巻き込まれていく。

 

本作は、柳内大樹さんによる青春ヤンキー漫画を「劇団EXILE」の佐藤寛太さん、『キングダム』の加藤雅也さん主演で実写映画化。海星役を佐藤さん、玄海役を加藤さんがそれぞれ演じるほか、『樹海村』の山口まゆさん、『ハニーレモンソーダ』の濱田龍臣さん、『どついたるねん』の赤井英和さん、『うなぎ』の清水美沙さん、『HERO』の大塚寧々さんらが脇を固める。監督は『古都』『たぶん』のYuki Saitoさんが担う。『007 スカイフォール』や『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』にも登場した軍艦島(端島)で撮影が行われ、2015年に同地が世界文化遺産に登録されてからは初めての映画撮影となった。

 

(C)2021『軍艦少年』製作委員会

 

映画『軍艦少年』は、は、12月10日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や難波のなんばパークスシネマ、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸などで公開。

母であり妻でありを亡くしてしまった夫と息子。夫は避けに入り浸り深い闇に沈んでいってしまい、息子は喧嘩に明け暮れやさぐれてしまう。本作は、忘れられない悲しい出来事に対しして、いかに向き合い、忘れることなくけじめをつけ、未来に向かっていくための物語である。

 

そしして、カギとなるのが軍艦島。正式な名称は端島である。明治時代から昭和時代にかけて海底炭鉱によって栄え、日本初の鉄筋コンクリート造の高層集合住宅も建造され、1960年代には東京以上の人口密度を有していた。1974年の閉山にともなって島民が島を離れてからは無人島となっている。だが、2015年の国際記念物遺跡会議により、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」がユネスコの世界文化遺産に登録された。とはいえ、巨大な廃墟である。ロケ地として撮影するにあたり、危険は伴う。そこで、本作で活躍しているのがドローンである。主人公の海星が軍艦島の中を駆け走るシーンでは存分にドローンを使用しており、カメラが巨大な軍艦島の規模を次第に捉えていく姿は圧巻の画づくりが成されていた。それだけでも本作を体感する意義がある。軍艦島に残されていた大切なものを通して父親と息子が心の再生をしていく姿を存分に見に沁みてほしい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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