極度の潔癖症により誰とも人間関係を築けず孤独に過ごす青年と、視線恐怖症で不登校の女子高生が織りなすラブストーリー『恋する寄生虫』がいよいよ劇場公開!
(C)2021「恋する寄生虫」製作委員会
極度の潔癖症の青年と不登校の女子高生が、互いに共感を抱き、恋に落ちていくさまを描く『恋する寄生虫』が11月12日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『恋する寄生虫』は、潔癖症に苦しむ孤独な青年と視線恐怖症の不登校女子高生のはかない恋愛を描いた描くラブストーリー。極度の潔癖症から誰とも人間関係を築くことができず孤独に生きる青年の高坂賢吾は、視線恐怖症で不登校の少女である佐薙ひじりの面倒を見ることになった。露悪的な佐薙の態度に閉口する高坂だったが、その言動や行動が自分自身の弱さを隠すためだと気づき、彼女に共感を抱くようになる。2人はクリスマスに手をつないで歩くことを目標にリハビリをスタートさせる。次第に惹かれ合った2人は初めての恋に落ちていくが…
本作は、三秋縋さんの小説が原案。高坂役を林遣都さん、佐薙役を小松菜奈さんが演じた。また、2人に関わる重要な人物として、井浦新さんと石橋凌さんが出演している。映画、CM、MVなど数多くの映像作品を手がける映像作家の柿本ケンサクさんがメガホンをとった。
(C)2021「恋する寄生虫」製作委員会
映画『恋する寄生虫』は、11月12日(金)より全国の劇場で公開。
極度の潔癖症をかかえる青年と視線恐怖症の女子高生。互いに相容れない者同士であり、社会生活上での接点はありそうにない。だが、ふとしたきっかけで出会う機会があれば、互いに共通するものを感じ取り、意外な出来事が起こり得る可能性もある。たとえ、弱さを隠すための言動であっても、共感できる要素があれば、翻って強みにもなっていく。出会うべくして出会ったのがこの2人だった。だが、2人が出会ったのは必然的な運命であったが、辿っていく道のりはあまりにも切ない。
本作を手掛けた柿本ケンサク監督は、映画以外にもCM、MVなど数多くの映像作品を手がける映像作家。2人がそれぞれに抱える症状を通して見える世界を、退廃的にアバンギャルドな心象風景を以て映し出す。また、劇伴には和洋様々なアーティスト13組が楽曲を提供しており、個性溢れる音楽の数々が物語を彩っている。個人的にはアイリッシュテイスト溢れる明星/Akeboshiの楽曲がどことなくある種の望郷への思いを奏でていて胸に迫るものがあった。映像作家ならではの独特な深みある物語を五感を以て存分に体感してほしい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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