ディエゴ・マラドーナの栄光と転落映し出したドキュメンタリー『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』がいよいよ劇場公開！
（C）2019 Scudetto Pictures Limited
世界的な人気を誇るアルゼンチン出身のサッカー選手、ディエゴ・マラドーナに迫ったドキュメンタリー『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』が２月５日（金）より全国の劇場で公開される。
映画『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』は、アルゼンチンの伝説的サッカー選手ディエゴ・マラドーナのドキュメンタリー。１９８４年、世界的人気を誇るサッカー選手マラドーナは、イタリア南部の弱小チーム・SSCナポリに移籍する。メキシコW杯では「神の手」「５人抜き」で注目を集め、セリエAではSSCナポリを史上初の優勝に導くなど、フィールドではスーパースターとして崇められるマラドーナだったが、プライベートではマフィアとの交際、愛人とのスキャンダル、コカインでの逮捕など、トラブルメーカーとして知られる存在に。やがて、サッカーを愛するピュアな“ディエゴ”と、マスコミを騒がせるダークな“マラドーナ”という相反する２つの顔が浮かび上がる。
本作は、『AMY エイミー』で第８８回アカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞したイギリスのアシフ・カパディアが監督・製作総指揮を手がけ、製作をジェームズ・ゲイ＝リース、ポール・マーティン、編集をクリス・キング、音楽をアントニオ・ピントが担当した。マラドーナ本人の協力を得て製作しており、５００時間に及ぶ未公開映像をもとに、栄光と転落を繰り返してきた天才の光と影を描き出す。なお、マラドーナが昨年１１月２５日に６０歳で死去したことを受け、本作の公開日が、２月５日（金）に早まった。
（C）2019 Scudetto Pictures Limited
映画『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』は、２月５日（金）より全国の劇場で公開。
『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』『AMY エイミー』を監督してきたアシフ・カパディアがドキュメンタリー３部作の最後とも云える本作を手掛けた。彼が手掛けるドキュメンタリーは、対象となった人物を知らなくても、作品鑑賞後には、全ての受け入れて主人公のファンになってしまうような構成になっている。本作においては、制作当時は生きていたマラドーナの協力を得てはいても、魅力的な人物であることが伝わってきた。
まさに栄光のサッカー人生と薬物に溺れている私生活は広く世に知られている。製作のポール・マーティンは、今まで全く公衆の目に触れることがなかったマラドーナのありのままの姿を記録した映像を発掘できたことで本作制作につながった。所謂”神の手”や”５人抜き”の映像は、これまでサッカー番組等で何度も取り上げられ、本作にも収められているが、それだけじゃない魅力が存分に詰まっている。サッカー以外のエピソードもしっかりと描かれているが、やはり栄光のサッカー人生を中心にストーリーが展開されていく。あなたはどのマラドーナを本当に見たいだろうか。本作を観れば、その答えは自ずと導かれていくのではなかろうか。サッカーにおけるマラドーナ、ピッチを離れたところにいるディエゴ、二つの顔を持つ唯一無二のスーパースターを捉えた数々の映像を真摯にまとめた本作を存分に堪能してほしい。
Related Posts
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします！
