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映画館でホッと一息、心が温かくなる優しい映画です…『ジョゼと虎と魚たち』海遊館で大ヒット祈願イベント開催!

2020年12月10日

夢に向かって真っ直ぐな青年と、車椅子で生活する女性が、お互いを知ることで前に進んでいく様を描き出す『ジョゼと虎と魚たち』が12月25日(金)より全国の劇場で公開される。12月10日(木)には、大阪の海遊館で大ヒット祈願イベントが開催された。

 

映画『ジョゼと虎と魚たち』は、2003年に犬童一心監督により実写映画化された田辺聖子さんの小説を新たに劇場アニメ化。大学で海洋生物学を専攻する恒夫は、メキシコに生息する幻の魚を見るという夢を追いながら、バイトに勤しむ日々を送っていた。そんなある日、坂道を転げ落ちそうになっていた車椅子の女性ジョゼを助ける。幼少時から車椅子で生活してきたジョゼは、ほとんどを家の中で過ごしており、外の世界に強い憧れを抱いていた。恒夫はジョゼと2人で暮らす祖母チヅから彼女の相手をするバイトを持ち掛けられ、引き受けることに。口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たるが、そんなジョゼに恒夫は真っ直ぐにぶつかっていく。『坂道のアポロン』の中川大志さんが恒夫、『デイアンドナイト』の清原果耶さんがジョゼの声をそれぞれ演じる。テレビアニメ「ノラガミ」のタムラコータロー監督がアニメ映画初監督を務め、『ストロボ・エッジ』の桑村さや香さんが脚本を担当。「僕のヒーローアカデミア」のボンズがアニメーション制作。[配給:松竹/KADOKAWA]

(C)2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project

 

海遊館ホールに東京からリモート参加した中川大志さん、本作で初の声優にチャレンジしたお笑い芸人の見取り図の盛山晋太郎さんとリリーさんが登壇。主人公の恒夫が映るモニターが切り替わると同じポーズで中川さんが登場し、リモートだと感じさせない空気の中、イベントは行われた。

普段はダイビングショップでアルバイトし、海が好きな大学生の恒夫を演じた中川さんは「恒夫がダイビングするシーンは、実際にアフレコブースのマイクの前でシュノーケルをつけながら息遣いやセリフを収録。地上でつけたのは初めて。かなりシュールでした」と印象深いシーンを語ると、恒夫のアルバイト先の西田店長を演じた盛山さんは「はじめて声優をやり、ものすごくNGを出しました。大阪市出身で大阪人の役なのに、自分で大阪弁がわからなくなり、途中エセ関西人ゾーンもあったけれど、それを乗り越え、西田店長という人情味のある男をやり切りました」と充実した表情。一方、リリーさんは「駅員の一言で映画が決まる。すごく重要な役だった」と一言しかセリフが無いにも関わらず自信満々。実際は「僕も20テイクぐらいやり、監督から『もう少し違う表現でお願いします』と直にアドバイスをいただいた」と一言に苦戦したエピソードを披露し笑いをさらった。そんなリリーさんに盛山さんは「お前一言やったのによく今日ここに来れたな」とツッコミが止まらない。

 

今回の来阪が叶わなかった中川さんは「高いところは苦手だけど、HEP FIVEの観覧車に乗ってみたい」と大阪への思いを語ると、中川さんを案内したい大阪スポットとして盛山さんは「NGKやなんばグランド花月のある千日前通りなど“大阪果汁100%の”お笑いの街、なんばに来てほしい」とホームグラウンドを挙げ、さらなるディープな大阪スポットが飛び出すかと思いきや、リリーさんの答えは「僕はホームパーティがしたい。岸里で一緒に飲みたい」とまさかの自宅への招待を希望して中川さんを笑わせた。

 

さらに、この日限りのにわかトリオ「中川大志と見取り図たち」が笑いの聖地大阪で史上初のリモート漫才にチャレンジ。海遊館デートに出かけた盛山さんとリリーさんの前に、リモート用の等身大液晶パネルを水槽に見立てた中川さんが全力でペンギン、サメ、ジンベイザメになりきって登場するも「全部一緒やないか!」と盛山さんにツッコまれることに。負けじと中川さんが盛山さんを指差し「あ、ロン毛のオコゼだよ!」と逆ツッコミを入れると場内は爆笑に包まれていく。初対面かつリモートと思えない息ぴったりの漫才を披露した3人について「目が合っている気がして、ドキドキしました」と手応えを語る盛山さんに対し、リリーさんは「来年のM-1は大志君と3人で!」とラブコールした。

 

本作の公開日である12月25日のクリスマスにちなみ、絵が得意な中川さんと美術の教員免許を持っているリリーさんは20秒で盛山さんの似顔絵を描いてプレゼントする企画を実施。リリーさんの絵を見た中川さんが「いくら20秒でもそれはない、愛が感じられない。僕のは…」と自信満々に披露した似顔絵はオコゼ写真に盛山さん風ヘアを書き加えており「いや、だからオコゼ違うわ!」と盛山さんにツッコまれ、してやったりと満面の笑みを見せた。

 

最後に、一言しかセリフが無かったリリーさんが「コロナで大変ですが、落ち着いたら大志君と声優論を交わし合いながら飲みたいと思います」と最後までボケ。「大阪の方は様々なスポットがあるので楽しみながらご覧ください」と盛山さんが伝えると「慌ただしい一年でしたが、映画館でホッと一息、心が温かくなる優しい映画ですので、劇場で楽しんでいただけたら」と中川さんも願っていた。

 

映画『ジョゼと虎と魚たち』は、12月25日(金)より全国の劇場で公開。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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