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“20世紀をもっとも騒がせた写真家”の生誕100年を記念し製作されたドキュメンタリー『ヘルムート・ニュートンと12人の女たち』がいよいよ劇場公開!

2020年12月10日

Arena, Miami, 1978 (C) Foto Helmut Newton, Helmut Newton Estate Courtesy Helmut Newton Foundation

 

一流ファッション誌で女性を撮り続けた“20世紀を最も騒がせた写真家“ヘルムート・ニュートンを、12人の女性たちの視点からとらえたドキュメンタリー映画『ヘルムート・ニュートンと12人の女たち』が12月11日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ヘルムート・ニュートンと12人の女たち』は、長年にわたって一流ファッション誌で女性を撮り続けた世界的ファッションフォトグラファー、ヘルムート・ニュートンを描いたドキュメンタリー。1920年にドイツで生まれたニュートンは、1950年代半ばからヴォーグ誌などのファッション誌にユニークで衝撃的な作品を次々と発表。ワーグナー歌劇に登場する女神のような女性たちや、バロック趣味のインテリアに覆い尽くされた独特の作品世界は、着せ替え人形のようなモードを見慣れていた読者に強烈な印象を与え、賛否両論を巻き起こした。映画ではシャーロット・ランプリングやイザベラ・ロッセリーニといった女優たちをはじめ、米国版ヴォーグ誌の編集長アナ・ウィンター、モデルのクラウディア・シファーらのインタビューを収録。「20世紀を最も騒がせた写真家」とも呼ばれたニュートンの作品世界を、12人の女性たちの視点から捉え直す。監督は数々のドキュメンタリー作品を手がけてきたドイツ出身のゲロ・フォン・べーム。

 

 

映画『ヘルムート・ニュートンと12人の女たち』は、12月11日(金)より、関西では大阪・梅田のテアトル梅田、難波のなんばパークスシネマ、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮の神戸国際松竹で公開。

本作を鑑賞し、ヘルムート・ニュートンという人物を知った。生身の女性と真摯に向き合い、カメラを前にして出てきたものを映し出していく。人によっては、魂だと形容するが、ニュートン自身はあくまで表面にあるものを撮影しただけだと話す。被写体となった女性が自然に持っている強さを前面に引き出しており、実にクールな魅力を引き出している。だが、見え方によっては世の中に対する挑発の一面も備えてしまう。だからこそ、ニュートンの撮る写真は賛否両論があってこそおもしろいと評してよいだろうか。

 

作中に登場する12人の女性達はどの方も印象的に残る。中でも、あのシャーロット・ランプリングが若い頃にこんな刺激的な写真を撮られていたのか、と驚いてしまった。彼女自身も”想像しなかった自分が現れる”と評する程であり、ニュートンが持つ力を存分に感じてしまう。なお、ニュートン自身は写真家に関する既存のドキュメンタリー映画については不満を持っていた。もし現在も健在で本作を観たならば、どのように評するだろうか。喜びながらも、あぁだこぉだと言うのだろうか、その姿も見てみたいものだ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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