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第15回大阪アジアン映画祭グランプリ!断捨離試みる兄妹描く『ハッピー・オールド・イヤー』がいよいよ劇場公開!

2020年12月10日

(C)2019 GDH 559 Co., Ltd.

 

北欧でミニマルな生活を学んだデザイナーが、思い出の品物を捨てようとするも葛藤する姿を描く『ハッピー・オールド・イヤー』が12月11日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ハッピー・オールド・イヤー』は、タイを舞台にした断捨離にまつわる人間ドラマ。デザイナーのジーンはスウェーデンに留学し、ミニマルなライフスタイルを学んで帰国する。かつて父が営んでいた音楽教室兼自宅の小さなビルで、出ていった父を忘れられない母や自作の服をネット販売する兄と暮らす彼女は、ビルを改装してデザイン事務所にしようと思いつき、モノに溢れた家の断捨離を開始。洋服、レコード、楽器、写真など友達から借りたままだったモノを返してまわる中で、元恋人から借りたカメラも小包にして送るが、受取拒否され返ってきてしまう。整理されていく部屋に反比例して様々な思い出が溢れ出し、ジーンの心は乱れていき…

 

本作は、『』の製作スタジオ「GDH559」と主演女優チュティモン・ジョンジャルーンスックジンが再タッグを組んだ作品。監督は『マリー・イズ・ハッピー』などで国際的に注目を集める新鋭ナワポン・タムロンラタナリットが務めた。

 

(C)2019 GDH 559 Co., Ltd.

 

映画『ハッピー・オールド・イヤー』は、12月11日(金)より、関西では大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、京都・九条の京都みなみ会館、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

ナワポン・タムロンラタナリット監督と俳優のチュティモン・ジョンジャルーンスックジン。とても長い名前にはまだ耳慣れない映画ファンも多いが、アジア映画好き界隈では何年も前から注目されている人物達だ。本作を強烈に印象付けられたのは今年3月に開催された大阪アジアン映画祭(OAFF)。チケットは全上映作品で一番最初に売り切れた。OAFFでは人気かつ注目度の高い作品が最終的にチケットが完売になるが、本作は発売初日朝10時を過ぎて直ぐに売り切れ…瞬殺である。「今回も絶対に面白いに違いない」とファンが待ち構えており、ナワポン監督作品への注目度は高い。上映後の劇場から出てきた観客達の表情も印象的だ。多くの人が「いやぁ、観て良かった!」という空気感がシアター内に広がっていた。上がり切ったハードルを越えた満足感があり、更なるナワポン監督の傑作を観られたことが嬉しい。最終的にコンペティション部門グランプリを受賞したのも納得である。

 

モノとヒトへの断捨離を決意した主人公は、思い出の詰まったものを捨て、その人との関係も絶っていく。だが、迷いの先に気づきを得るもの、そして、失うものへの愛おしさ。ナワポン監督の演出力とチュティモンの演技力が光る。映画界でも、今年のコロナ禍で沢山のものが失われ、本来なら得られた機会を逸していったが、引き換えに得られたことも僅かにあった。間違いなく本年ベストの一本に入る傑作だ。

fromNZ2.0@エヌゼット

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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