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素晴らしい役者達の魅力にスタッフ全員が引き込まれていった印象的な作品になった…!『天外者』三浦翔平さん、西川貴教さん、森川葵さん、田中光敏監督を迎え完成披露イベント開催!

2020年12月3日

明治時代の実業家五代友厚の生涯を描く歴史青春群像劇『天外者』が12月11日(金)より公開。12月3日(木)には、大阪商工会議所・国際会議ホールにて三浦翔平さん、西川貴教さん、森川葵さん、田中光敏監督を迎え完成披露イベントが開催された。

 

映画『天外者』は、三浦春馬さんが主演を務め、近代日本経済の基礎を構築し希代の“天外者(てんがらもん)=すさまじい才能の持ち主”と称された偉人である五代友厚の人生を描いた歴史群像劇。『利休にたずねよ』『海難 1890』の脚本である小松江里子さんと田中光敏監督がタッグを組み、オリジナルストーリーで描き出す。江戸末期、ペリー来航に衝撃を受ける日本。新たな時代の到来を察知した青年武士・五代才助(後の友厚)は、攘夷か開国かの内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。そんな中、遊女はるとの出会いから「自由な夢を見たい」との思いに駆られた彼は、誰もが夢見ることのできる国をつくるため、坂本龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文らと志を共にする。五代の盟友・坂本龍馬を三浦翔平さん、後に三菱財閥を築く岩崎弥太郎を西川貴教さん、初代内閣総理大臣となる伊藤博文の若かりし頃を森永悠希さん、遊女はるを森川葵さんがそれぞれ演じる。

 

公開が近づいてきた現在、三浦さんは「まもなく幕が開きます。皆さんにお届けすることができ、ホッとしています。来週、幕が開いて全国の皆様にお届けできることを楽しみにしています」と気持ちが高まっている。西川さんは「この作品をこのタイミングでお届けすることに大変な意味を感じずにはいられません。様々な角度からご覧頂いて様々なことを我々に投げかけてくれる作品になっています。大阪で皆さんにお届け出来ることが嬉しいです。この作品のスタートを一番願った春馬がきっとどこかにいると思って皆さんにご覧頂きたい」と三浦春馬さんに思いを寄せていく。森川さんは「素直に嬉しいです。来年になってしまうかもしれない可能性もあったので、少しでも早く皆さんにお届け出来ることになり、ドキドキして、感想を早く聞きたいなという気持ちと皆さんがどう思うんだろうと複雑な気持ちが今もぐちゃぐちゃとしています。京都で撮影していたんですが、関西圏で舞台挨拶をさせて頂けることは嬉しいな」と喜びを表す。田中監督は「全国公開できることは、去年の春から撮影を始めた時は全く先が見えなかった。全国公開のお披露目が出来ることは感無量です。沢山の様々なことを乗り越えてやってきて辿り着けたなぁ。沢山の人達に背中を押してもらって、やっとここに辿り着けた」と達成感で一杯だ。

 

坂本龍馬を演じた三浦さんは「三浦春馬が演じた五代友厚がいてこそ成り立った龍馬なので、彼には感謝してもしきれないです」と述べ「役作りに関しては、プレッシャーもあり悩んだこともあるんですが、このメンバーだから出来たキャラクターだと思います。龍馬という人間は、自分は間違っていないと胸を張って堂々として、ついてくれる弥太郎がいて、同じ志を持った五代さんがいて、作り上げていたので、現場ではスムーズに出来ました」と満足している。岩崎弥太郎を演じた西川さんは「教科書で拝見していた方を自分が演じることになるとは思いもしなかったです。良いチャンスを頂けた」と感謝しながら「監督とも何度も話させて頂いて、僕なりの弥太郎像に挑戦させて頂いた。監督はじめスタッフの方々が僕自身の試みを受けとめて頂いたことで出来た温かい現場でした。その瞬間を思い出すと今でも胸が熱くなります。短い撮影期間だったんですが、一瞬一瞬が無茶苦茶楽しくて、未だに自分にとって一緒に過ごせた時間が宝物です」と感慨深い。三浦さんと西川さんの姿を見た田中監督は「お二人は時代劇が初めてです」と告げ「翔平君は撮影前日に龍馬さんのお墓にいました。西川さんは、貫録をつけるために、打ち合わせの時からぽっちゃりしていた。葵ちゃんも劇中で体重を落としていくことをやっていた。皆がストイックです。真面目に役作りに向かってくれている」と称えていく。本作は、京都で時代劇の撮影に関わっていたスタッフが携わっており「皆初めてだとは思わない。本当に初めての時代劇なのか」という評判だったことを明かし「度胸もすわっている。しっかり向き合ってくれた」と真摯に受けとめていた。完成した作品について「森川葵は本当に素敵なシーンがあるから早く観てほしい」と監督が言っていたシーンがあり、森川さんは「私も見た瞬間に自分じゃない人間を見ているように、奇麗に撮って頂いていた。遊女として顔を上げるシーンですね。自分でもドキッとしました」と打ち明ける。はるという女性について「当初は中身が見えてこないので、強くて芯のある女性に見えます。掘り下げていくと、自身の過去の出来事等の脆い部分があらわれて最初のイメージが変わっていくように」と監督に言われており「五代さんに触れることによって違うはるが出てくるように」と意識して演じた。三者三様の演じ方を聞き、田中監督は「出会った女性だけでなく、出会った男達も含めて35年間で五代友厚が成長していく話にしたかった。皆さんにいい意味で影響力を与えてもらう。皆さんのキャラクターが五代にとって必要だった」と解説する。

 

撮影前の準備段階について、田中監督が「翔平さんがどれだけ春馬君と裏で…」と話すと、三浦さんは「連絡を取り合っていた。皆が忙しくてタイミングが合わないから、少しでも出来ることをやろうと空いている時間を見つけては台本を読み合わせていた」と明かしていく。また、撮影現場では、監督の後ろで皆がモニターを覗いていることが多く、田中監督は「出番が終わり帰ってもいい人もいるのに皆で話している。群像劇の中での役作りに雰囲気も良い影響を与えている」と感心しており「坂本龍馬の台詞が五代に響き、撮影後に感想を言いに来る。出演者だけでなくスタッフとしても良いものづくりが出来るんじゃないか、と伝えてくれる」と三浦春馬さんの存在が大きかった。また、西川さんは「最初に、生きようと迸りに溢れた4人が集まってくるところから、関係性が変わっていくなかで、弥太郎は気持ちが一番溢れていく役だった。前半の空気が後半のクライマックスに向かってお互いに意図しながら距離をとりながら自分の中で気持ちを高めていた」とよく思い出しており「進んでいけば進んでいくほど最終的に何でもない時が凄く愛おしく思えてきた。どのシーンも印象的で、長いようで短くて、時間が経った今、昨日みたいなに感じる不思議な映画だな」と改めて実感している。田中監督も、出演者達に対して「物凄い可能性を秘めた素晴らしい役者さん。キャスティングをした時も、どういう方でどこまでの可能性を秘めた方なんだろうという思いの中で現場に入っていった。彼等と少しずつ向き合っていく中で次々に引き込まれていった。現場のスタッフ全員が役者さん達の本気の演技に向き合う魅力的な役に引き込まれていった」と嬉しく感じており「周りにいるスタッフからの反応を聞きながら僕も皆と一緒に前に進んだ」と印象深い作品になった。

 

映画『天外者』は、2020年12月11日(金)より、TOHOシネマズ梅田をはじめ全国の劇場でロードショー。

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映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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