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孤独に生きる女性と、祖母の急死によって同居することになった自閉症の妹との日々を描いた『ライフ・ウィズ・ミュージック』がいよいよ劇場公開!

2022年2月22日

(C)2020 Pineapple Lasagne Productions, Inc. All Rights Reserved.

 

アルコール依存症のリハビリテーションを受ける女性が、さまざまな出会いを通して、自身を変えようと一歩を踏み出す姿を描く『ライフ・ウィズ・ミュージック』が2月25日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』は、ステージで素顔を見せない“顔なきポップスター”として世界的注目を集めるシンガーソングライターのSia(シーア)が初メガホンをとり、自身の半生を投影させて描いた音楽ドラマ。アルコール依存症のリハビリプログラムを受けながら孤独な日々を送るズーは、祖母の死をきっかけに、疎遠になっていた自閉症の妹ミュージックと暮らすことに。感受性豊かで周囲の変化に敏感な妹との生活に戸惑うズーに、アパートの隣人エボが優しく手を差し伸べる。3人での穏やかな日常に居心地の良さを覚え始めたズーは、自身の孤独や弱さに向き合いながら少しずつ変わろうとするが…

 

本作では、『あの頃ペニー・レインと』のケイト・ハドソンが主演を務め、SiaのMVでのダンスパフォーマンスで注目されたマディ・ジーグラーが妹ミュージック、『あの夜、マイアミで』のレスリー・オドム・Jr.が隣人エボを演じる。ミュージックの頭の中に広がるカラフルな世界を表現した幻想的な音楽シーンでは、Siaが書き下ろした楽曲の数々に乗せてキャストがダンスと歌唱を披露。

 

(C)2020 Pineapple Lasagne Productions, Inc. All Rights Reserved.

 

映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』は、2月25日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条、3月4日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。

かつて薬物やアルコール依存症に陥り、自殺を試みるほど絶望したSiaを救ったのは、愛すべき友人と音楽だった。多くの苦しみを乗り越えてきた彼女の半生をケイト・ハドソンが演じる主人公ズーに託し、“愛する”ことを学び、自身の居場所や明日への希望を見出していく物語に仕上げている。周囲の人々との関わりの中で愛を知っていく孤独な女性を全身全霊で熱演している姿が印象的だ。イマジネーションが豊かな自閉症の妹であるミュージックを演じたのは、Siaの楽曲「シャンデリア」のMVで圧巻のダンスパフォーマンスを披露し話題を呼んだマディ・ジーグラ―。彼女が思い描いたものを映像化しており、MVを観ているがごとく、異なる世界を連れて行ってくれる。

 

ミュージックは外界から飛び込んでくる現実をヘッドフォンをすることで遮断しているが、時折見せる小さな所作や言動が真実を突いており、彼女なりの世界との接し方が伝わってきた。ズーがミュージックと接していくことで、穏やかな日々に居心地の良さを覚え始めていく。ズーが抱える孤独や弱さと向き合い、自身が進むべき道が少しずつ開かれていくことも印象的だった。ズーの苦悩を描いたドラマと共にカラフルでポップな美しい音楽のシーンで構成されている本作は、新感覚映画であると共に普遍的な生き方を伝えてくれる”ポップ・ミュージック・ムービー”である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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