気合が入った青春鬼ロックムービーを感じるままに楽しんで!『鬼ガール』井頭愛海さん、瀧川元気監督、梶原徹也さんを迎え特別試写会開催!
鬼の血をひく女子高生が仲間たちと映画作りにかける日々を、笑いと涙満載で描く『鬼ガール』が10月9日(金)より大阪先行公開。10月3日(土)には、大阪・中之島の大阪市中央公会堂に、井頭愛海さん、瀧川元気監督、梶原徹也さんを迎え、特別試写会が開催された。
映画『鬼ガール』は、現在も鬼伝説が残る大阪河内長野市にある秘境・奥河内を舞台に、「鬼」であることにコンプレックスを持つ女子高校生を主人公にした青春映画。恋に青春とごく普通の高校生活を夢見る⻤瓦ももかには、絶対にバレてはいけない秘密があった。それは彼女が鬼族の血をひく「鬼」であることだった。鬼のような天然パーマをストレートにし、怪力をセーブし、興奮すると頭に生えるツノも隠して生きてきた彼女の高校生活がスタートするが…
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」などに出演し、本作が映画初主演となる奥河内出身の井頭愛海さんが主人公ももか役を演じる。監督は、自身も奥河内出身で本作が初監督作となる瀧川元気さん。
上映前に井頭愛海さんと瀧川元気監督が登壇。既に各地で試写会が開催されており、瀧川監督は「多くのお客さんが泣きながら『良かったよ』と言って頂いています」と伝え、感慨深く今回の公開を楽しみにしていることが伝わってくる舞台挨拶となった。
大阪が舞台となる本作で初主演となった井頭さん。自身も大阪出身であり、撮影場所の奥河内はが近かったこともあり「馴染みのある場所での作品に主演で演じさせて頂くことはご縁を感じました。頑張らないといけないな」と実感。主演となり座長としての意識もあり、最初は「頑張らないと!」と気を張っていたが「同年代のキャストも多かったので、学校生活のようにクラスで一致団結する空気だったので、座長は意識せず役に取り組んで作品を作りましたね」と振り返る。約1ヶ月の期間を奥河内に皆で泊まって撮影しており「地元の方にはご飯の炊き出しや送迎して頂き、合宿生活を送って楽しかったです」と懐かしんでいた。瀧川監督もお世話になっており「険しい道を登山する時など、地元の応援団の皆さんにフレキシブルに対応頂いて、クランクアップした時は全員で泣きながら打ち上げをしました」と感慨深い。
昨年の6月12日に大阪府庁で記者会見が行われ、6月15日から撮影を敢行。魅力的なロケーションが多く、井頭さんは「桜が満開になる道があるんです。桜の季節になると、桜の並木道が綺麗で、その場所で花見をしたいな」と語ると、瀧川監督が「大阪の河内長野は山が多いので、坂道も多い。井頭さんが凄い勢いで坂道を鬼こぎしています」と撮影時の様子を話す。また、撮影に集った俳優陣について「キャストが全員個性的で、普通の人は一人もいない」とユニークに説き、スタッフ陣へも「東京や京都の撮影所で活躍しているスタッフで実力派な方ばかり集まって頂いているので、より一層に綺麗に撮れている。天気も味方してくれて美しく撮らせて貰いました」と感謝の気持ちを伝えていく。なお、ここで、素敵なお知らせとして「アメリカ・ニューヨークで毎月開催されているニューヨーク・フィルムアワードで最優秀ファンタジー賞と初監督作品賞をW受賞しました」と発表し「凄く誇らしく嬉しいなと思います」と喜びを伝えた。
さらに、本作の音楽プロデューサーである梶原徹也さんが登場。瀧川監督が「今回、梶原さんのおかげで寺社仏閣からも協力頂いた。音楽の鬼様に出て頂きました」と紹介すると、梶原さんは「瀧川監督の先輩である下山監督がブルーハーツの短編映画を撮って頂いています。そこで下山監督から『大阪に熱い男がおる。この男が長編映画を初めて手掛けるから、是非協力してもらえないだろうか』と紹介して頂きました」と経緯を説明。そこで「会って2,3時間で意気投合しましたた。実家が歩いて5分と聞いて、ご縁に導かれているとしか思えない。私も直ぐにOKしました」と快く引き受けたことも話す。本作では、21世紀生まれの若い俳優達がTHE BLUE HEARTSの楽曲を演奏しており「今年で結成35周年ですが、リアルタイムではない子供達が演奏してくれている。一生懸命に練習してくれた。やる以上は格好良くやってほしいので、一生懸命に鍛え応えてくれました」と音楽プロデューサーとして大いに称えていた。
最後に、梶原さんは青春鬼ロックムービー!主張する六区・ミュージックがガンガンかかりますので、楽しんで観てください」と盛り上げ、井頭さんは「クスッと笑える大阪ならではのシーンがあり、コメディに初めて挑戦したので、是非笑って頂けたら嬉しいな」と話し、瀧川監督は「この映画は気合い入っています!感じるままに楽しんで頂けたら」と伝え、舞台挨拶は締め括られた。
映画『鬼ガール』は、10月9日(金)より大阪先行公開、10月16日(金)より全国順次公開。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
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