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リュック・ベッソン監督がKGBの美しき殺し屋を描く『ANNA/アナ』がいよいよ全国の劇場で公開!

2020年5月29日

(C)2019 SUMMIT ENTERTAINMENT,LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

 

ソ連の諜報機関KGBによってつくられた最強の女暗殺者の姿を描く『ANNA/アナ』が、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う全国的な緊急事態宣言の解除を受け、6月5日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ANNA/アナ』は、“闘うヒロイン“を題材にしたアクション作品。1990年、ソ連の諜報機関KGBによって造り上げられた最強の殺し屋アナ。ファッションモデルやコールガールなどさまざまな顔を持つ彼女の最大の使命は、国家にとって危険な人物を消し去ることだった。アナは明晰な頭脳と身体能力を駆使し、国家間の争いをも左右する一流の暗殺者へと成長していく。そんな中、アメリカCIAの巧妙なワナにはめられ危機に陥ったアナは、さらに覚醒。KGBとCIAがともに脅威する究極の存在へと変貌していく。

 

本作は、『ニキータ』『レオン』『LUCY ルーシー』など、戦うヒロインを主人公にした作品を数多く手がけてきたリュック・ベッソン監督がロシア出身のスーパーモデル、サッシャ・ルスを主演に迎えメガホンを取った。アナ役のルスのほか、オスカー女優のヘレン・ミレン、『ワイルド・スピード』シリーズのルーク・エバンス、『ダークナイト』のキリアン・マーフィらが脇を固めている。

 

(C)2019 SUMMIT ENTERTAINMENT,LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

 

映画『ANNA/アナ』は、6月5日(金)より大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田をはじめ、全国の劇場で公開。

※今後改めて政府・行政から劇場へ休業要請が出たり、不測の事態で再度延期や公開中止になる可能性もあります。

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レストランの戦闘シーンでは、現場にある様々な道具を使いこなし敵と戦う、謂わば即興武器戦が心ゆくまで堪能できる。KGBとCIAが登場するため、少しややこしくなりそうな話でも、わかりやすいストーリーに仕上げていたため、戸惑うことなく楽しめた。リュック・ベッソンといえば、これまで何人もの女優を発掘しては、彼女達を一躍スターダムに押し上げてきた経歴を持つ。今回監督の目に留まり主演を務めたのは、ロシア出身のモデルであるサッシャ・ルス。日本ではあまり馴染みがないと思う人がいるかもしれないが、彼女もまた本作を機に女優としての活躍の場が増えることに違いない。

fromねむひら

 

脚本の構造がとてもしっかりしている。さらに、次々と先の読めなくなっていく展開が、一筋縄ではいかない奇妙なアナの人生を物語っており結末が気になってしまう。入念な潜入への準備、手の込んだお膳立てにはさすがスパイ映画、とてもワクワクさせられた。「男を信じたらこのザマよ。」と言うアナに対するアレックスの「自分を信じるんだ。」にはグッとくる。

 

イギリスTVドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」が絶好調な、キリアン・マーフィーは少し毛色の違う役に入り込み、彼のキャリアには珍しい演技だったのでファンは必見だ。ヘレン・ミレンに対しては、役ごとにとても印象深いイメージを残していくので、オルガの存在もアナに引けを取らない。

 

勧善懲悪が得意のリュック・ベッソン監督の最新である本作、いつも以上に練られた脚本、ヘレン・ミレン、キリアン・マーフィー、ルーク・エヴァンスとこの上ないほどの豪華キャスト。本作品を観ない要素がひとつも無い。CIAなどが登場する映画というわりには、主人公を取り巻く上司や同業者達が、妙に優しいのが気になった。それこそがアナ自身の知らない、チェス以上の才能なのかもしれない。

from君山

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映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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