Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

  • facebook

様々な”愛”が込められたアメリカ版「下町ロケット」!『フォードVSフェラーリ』IMAX試写会スペシャルトーク開催!

2019年12月12日

1966年のル・マン24時間耐久レースで、絶対王者のフェラーリに挑んだフォードの男達の実話を描く『フォードVSフェラーリ』のIMAX試写会が12月12日(木)に大阪・難波のTOHOシネマズなんばで開催。今回、レイザーラモンRGさん、モンスターエンジンの西森さん、日本人で初めてル・マン24時間耐久レースで優勝したレーサーである関谷正徳さんを迎えトークショーが開催された。

 

映画『フォードVSフェラーリ』は、マット・デイモンとクリスチャン・ベールが初共演でダブル主演を務め、1966年のル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いたドラマ。ル・マンでの勝利を目指すフォード・モーター社から依頼を受けた、元レーサーのカーデザイナー、キャロル・シェルビーは、常勝チームのフェラーリ社に勝つため、フェラーリを超える新しい車の開発と優秀なドライバーの獲得を必要としていた。シェルビーは、破天荒なイギリス人レーサーのケン・マイルズに目をつけ、一部上層部からの反発を受けながらもマイルズをチームに引き入れる。限られた資金と時間の中、シェルビーとマイルズは力を合わせて数々の困難を乗り越えていくが……。シェルビーをデイモン、マイルズをベールがそれぞれ演じる。監督は『LOGAN ローガン』『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』のジェームズ・マンゴールド。

上映前に、レイザーラモンRGさん、モンスターエンジンの西森さん、関谷正徳さんが順に登壇。車を愛する町工場芸人であるモンスターエンジンの西森さんは「東大阪のクリスチャン・ベイルです」と自らを呼び、オリジナルの作業着姿で「クリスチャン・ベイルより僕の方がいじっていますからね」と豪語する。今年のラグビーW杯でONE TEAMを率いたリーチ・マイケルさんに扮したレイザーラモンRGさんは「ラグビー界のマット・デイモン、リーチ・マイケルです」と述べ、リーチ・マイケルさん本人に頂いたユニフォームのパンツとソックスを着用して登場した。1995年のル・マン24時間レースで日本人初の総合優勝を飾った伝説のレーサーである関谷正徳さんは、本作ついて「無茶苦茶おもしろい」と大絶賛。今まで観たレース映画の中では一番おもしろく感じており「当時の僕は高校生だったので、結果を新聞で見て憧れた時代を通って今があります。当時の出来事が映画になり感動しました。駆け引きなど見どころも沢山で、レースだけではない物語含め見どころ満載です」とお薦めしていく。

 

本作について、西森さんは「アメリカの『下町ロケット』です」と例え「無茶苦茶おもしろい。男くさい、純粋な車好き同士の喧嘩」だと紹介。レイザーラモンRGさんは、中学2年生になるご子息がモータージャーナリストになりたいと云っており「日本のレースに沢山行っている。息子は車が好き過ぎて、ドイツへラリーの取材に行ったり、毎日アメリカのNASCARレースを見たり、車ばっかり考えている」と話しながら、本作について「アメリカの『スクール☆ウォーズ』です」と例えた。関谷さんは、当時のモータースポーツが今と全く違うことを挙げ「物凄くアナログで、設備や素材が揃っていない時代。死と隣り合わせの世界。毎年、1人や2人とレーシングドライバーが亡くなっていた。当時は、ピットとコースの境目がないので、当時の映像を見ているだけで寒気がする程に怖い」と解説する。

 

なお、12月12日は漢字の日、今年の漢字は「令」であることを踏まえ、今回、レイザーラモンRGさんと西森さんに「この映画を漢字一文字で書くなら何か」をお題にして事前に書道で書き、関谷さんがピッタリの一字を選んで頂くことになった。まず、西森さんが披露した一字は「愛」。「マイルズは車が好きで、愛情を以て接している。シェルビーはレースに愛情を持っている。純粋過ぎて普通の社会と折り合いがつかない。おじさん特有のモノづくりへの愛」と解説。次に、レイザーラモンRGさんが表現した一字は「闘」。「様々なものと闘い、無理だと思われたものへ闘いを挑んでいく。ラグビーは漢字で書くと闘球。闘魂の闘にさせて頂きました」と伝えた。2人の漢字を見た関谷さんは「想像していなかった漢字です」と話し、悩みながらも「人間としての根っこにあるのは愛かな。愛は大きいものです」と述べ「愛」を選ぶ。とはいえ「勿論、闘争心は映画の中では必要です。映画を観ると、信頼と友情、家族愛も入っているので、愛かな」とフォローしていった。

 

最後に、レイザーラモンRGさんは”男の友情あるある”をB’zの「兵、走る」のメロディに載せて披露。パフォーマンスに驚きつつも、関谷さんは「ビジネス、男同士の友情、家族愛、そしてモータースポーツへの愛と見どころがありますので、ゆっくりご覧になってください」と伝えていく。西森さんは「レースの興味がなくとも、かなりおもしろい。誰でも観れる映画です」と推薦。今年の活動に思いを馳せながら、レイザーラモンRGさんは「人生を投影した映画でもあります。皆でONE TEAMになって楽しみましょう」と思いを伝え、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『フォードVSフェラーリ』は、2020年1月10日(金)より、全国ロードショー。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

Popular Posts