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私を自由に撮ってほしい…!『プレイルーム』若林美保さんと福島拓哉監督を迎え舞台挨拶開催!

2019年11月19日

女優であり現役のストリッパーである若林美保さんが初主演し、5人の監督による5編から成るオムニバス映画『プレイルーム』が11月15日(金)より関西の劇場で公開。11月19日(火)には、大阪・九条のシネ・ヌーヴォに若林美保さんと福島拓哉監督を迎え、舞台挨拶が開催された。

 

映画『プレイルーム』は、女優で、現役ストリッパーとしても活躍する若林美保を主演に、5人の監督が独自の世界観でさまざまな若林を描いていくオムニバス。ライブハウスで出会った売れないバンドマンとワケありOLの恋愛模様を描いた「などわ」(監督:ナリオ)、赤ん坊の頃に何者かに誘拐され、秘密結社の人造人間テロリストとして育てられた女を描く「LION」(監督:松蔭浩之)、路地裏ですれ違った女を尾行する倒錯した「私」が描かれる「熱海の路地の子」(監督:佐々木誠)ほか、「クローンハート」(監督:中村真夕)、「Floating」(監督:福島拓哉)の5編で構成。各作品、渋川清彦、佐伯日菜子、草野康太ら俳優陣が顔をそろえる。

 

 

上映後、若林美保さんと福島拓哉監督が登壇。何も隠さず正直に話す若林さんと真摯に語る福島監督の掛け合いで楽しませてくれる舞台挨拶となった。

 

今月でストリップデビュー20周年となる若林さん。16周年の頃、ある短編映画を出演し上映できる場所を探していく中で、本作の企画が出来上がった。だが、企画した人がいなくなってしまい…。ナリオ監督の作品が出来上がったが、紆余曲折を経て、新たな監督が集まって1本の作品として完成し、19周年の際にようやく公開に至った。まさに若林さん自ら「谷あり崖あり」と語ってしまう程の経緯があった本作である。

 

ナリオさんから誘われて参加した福島監督。当時、3本の短編作品は出来上がっていたが、全体では短く、ナリオ監督としては長編作品として公開したい意向があり、追加招集を受けた。昨年公開の福島監督作品『モダン・ラブ』があり、公開直前の時期に依頼され、当初は「無理だ」と断ったが「助けて」と請われ受けた次第。結果的に「シネマート新宿で連日超満員となり、1年間各地で楽しく上映出来ました」と楽しそうに振り返った。

 

各作品の監督に対し、若林さんは「自由に撮ってほしい」と依頼しており「むしろ”私”はあるけど、私を使って監督毎に好きな作品を撮ってほしかった」と告白する。福島監督は、撮影前に若林さんと打ち合わせを行い、プロット作成前にNGがあるか確認し「無い」と云われてしまう。「『しいて言えば、台詞が少ない方がいい』と云われ、主演映画を撮るのに、そんなバカな!」と衝撃を受けざるを得なかった。

 

最後に、福島監督は「『playroom』に限らず、予告編を見たりチラシを見たりしながら、興味がある映画はぜひ観に来てください。皆さんが映画館で映画を観て頂くことが、劇場や我々にもリアルに力になって映画業界が回っていきます。ぜひ映画館で映画を観ることを続けて頂ければ」と伝え、舞台挨拶は締め括られた。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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