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激動の時代を生きた夫婦の姿を描く『エセルとアーネスト ふたりの物語』がいよいよ関西の劇場でも公開!

2019年10月10日

(C)Ethel & Ernest Productions Limited, Melusine Productions S.A.,The British Film Institute and Ffilm Cymru Wales CBC 2016

 

『スノーマン』『風が吹くとき』で知られる絵本作家レイモンド・ブリッグズが、両親について描いたグラフィックノベルを映像化したアニメーション『エセルとアーネスト ふたりの物語』が10月11日(金)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『エセルとアーネスト ふたりの物語』は、『スノーマン』『風が吹くとき』などで知られるイギリスの絵本作家レイモンド・ブリッグズが自身の両親をモデルに描いたグラフィックノベル『エセルとアーネスト』をアニメ映画化。激動の20世紀を生きた庶民の歴史を、温かい眼差しで描き出す。1928年、ロンドン。牛乳配達人のアーネストとメイドだったエセルは恋に落ちて結婚し、ウィンブルドンに小さな家を構える。最愛の息子レイモンドの誕生と成長、そして第2次世界大戦の苦難の中にあっても、2人は寄り添い笑い合うことを忘れない。そんな2人にも、やがて静かに老いが忍び寄ってくる。

 

本作は、『風が吹くとき』にアニメーターとして参加したロジャー・メインウッドが監督を務め、9年の歳月をかけて手描きで制作。『秘密と嘘』のブレンダ・ブレシンと『アイリス』のジム・ブロードベントがエセルとアーネストの声を演じる。ポール・マッカートニーがエンディング曲を担当。

 

(C)Ethel & Ernest Productions Limited, Melusine Productions S.A.,The British Film Institute and Ffilm Cymru Wales CBC 2016

 

映画『エセルとアーネスト ふたりの物語』は、10月11日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、10月26日(土)より京都・烏丸の京都シネマで公開。また、神戸・元町の元町映画館でも近日公開。

『スノーマン』の絵本作家レイモンド・ブリッグズさんが両親について真摯に描いた作品。今、ご両親が生きていて、本作を観たら恥ずかしくなるかもしれないことを正直!?に描いており、好感が持てる。時代の流れに翻弄されながらも日々の営みを丁寧に描いていた。イギリスではありふれた光景かも知れない。されど、在りし日を振り返られる素敵な作品だ。

 

国は違えど『この世界の片隅に』を観ているような感覚にさせられる普遍的で素敵なひと時を見せてもらった。楽天的で陽気な牛乳配達の男性と、生真面目で働き者のメイドが恋に落ち結婚する。最愛の息子が誕生し、第二次世界大戦を経て、経済発展を経験していく。ささやかな幸せを大切に生きた夫婦を息子さんが描き、映画となった。なんて素敵な作品になったことだろう。昭和・平成を生きてきた両親を令和に生まれた子供が描いたら、どんな作品が生まれてくるのか…と考えると現代に通じる普遍的な作品であると言えよう。

 

 

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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