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観客を恐怖のどん底へ叩き落す強力なラインナップが勢揃い!「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2021」がいよいよ開催!

2021年10月26日

スペインのリゾート地シッチェスで毎年10月に開催される「シッチェス映画祭」から厳選した作品を国内で上映する「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2021」が10月29日(金)より全国の劇場で開催。『BECKY ベッキー』、『呪術召喚/カンディシャ』、『ゾンビ・プレジデント』、『キラー・ジーンズ』、『スリープレス・ビューティー 戦慄の美女監禁実験』、『』の計6作品の新作映画がプレミア上映される。

 

映画『』は、13歳の少女とネオナチ脱獄犯が繰り広げる壮絶なバトルを描いたバイオレンススリラー。母を亡くした少女ベッキーは父から再婚相手を紹介され、滞在中の別荘を飛び出す。しかし脱走した凶悪犯4人組が別荘に押し入り、ベッキー以外は人質にされてしまう。反撃に出たベッキーは、恐るべきスキルを駆使して犯人たちを追い詰めていく。『アナベル 死霊人形の誕生』のルル・ウィルソンが主人公ベッキーを演じ、『ピクセル』のケビン・ジェームズ、『テッド』のジョエル・マクヘイルが共演。『ゾンビスクール!』の監督コンビ、カリー・マーニオン&ジョナサン・ミロがメガホンをとった。

 

映画『』は、『屋敷女』『レザーフェイス 』等で知られるフランスの監督コンビ、ジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロがメガホンをとり、モロッコの妖女伝説を題材に残虐描写満載で描いた超常ホラー。夏休みの夜、ティーンエイジャーのアメリは2人の親友と怪談話で盛り上がり、復讐に燃える邪悪な魔物カンディシャの物語を知る。ある日、元恋人から暴行を受けた彼女は、復讐心からカンディシャを召喚。すると翌日、元恋人は無残な死体となって発見される。アメリたちは、次々と男を惨殺していく魔物の暴走を食い止めようとするが…

 

映画『』は、台湾の国会を舞台に巻き起こるゾンビパニックを、プロレス技を取り入れたハイテンションなアクション描写で描いたホラーコメディ。台湾の国会である立法院では、化学工場の建設を巡って反対派と賛成派の審議が紛糾していた。そんな中、壇上に立った台湾総統が突如としてゾンビ化。ゾンビウイルスは瞬く間に拡散し、議場は地獄絵図と化す。武術使いの女性立法委員インインと彼女に片思いする新米委員ヨウウェイは、この地獄を生き延びるべく壮絶な戦いに身を投じていく。出演は『』のハー・ハオチェン、『台北24時』のメーガン・ライ。

 

映画『キラー・ジーンズ』は、“人喰いジーンズ”が巻き起こす恐怖をスプラッター描写満載で描いたホラーコメディ。とあるアパレルメーカーが、誰にでもフィットする新作ジーンズを開発した。発売前夜、従業員たちがキャンペーンの準備に追われていると、ジーンズが勝手に動き出し彼らを襲い始める。ジーンズは様々な手法で人間たちを血祭りにあげていく。

 

映画『スリープレス・ビューティー 戦慄の美女監禁実験』は、謎の実験に強制参加させられた女性の運命を描いたロシア製サイコスリラー。謎の組織に拉致された若い女性ミラは、絶対に眠ってはいけないというルールの実験に強制的に参加させられる。身体的虐待や次々と命じられる奇妙なミッション、さらにVRゴーグルで暴力的なイメージを見せられ、彼女の精神は崩壊寸前に陥っていく。監督は、EDMのミュージシャンとしても活躍するパウル・ファリーフ。

 

映画『』は、『EVA エヴァ』で注目を集めたスペインのキケ・マイーヨ監督が、ベルギーの作家アメリ・ノートンのベストセラー小説を映画化したサイコサスペンス。飛行機に乗り遅れ、自ら設計した空港で立ち往生してしまった建築家の男性。見知らぬ若い女性に声を掛けられた彼は、殺人や犯罪にまつわる奇妙な話を聞かされる。その話は、やがて建築家自身の秘密を暴き出していく。『』のトマシュ・コットが主演を務め、『おもかげ』のマルタ・ニエト、『エイリアン4』のドミニク・ピノンが共演。

 

シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2021」が10月29日(金)より全国の劇場で開催。関西では、10月29日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、11月19日(金)より京都・烏丸御池のアップリンク京都で公開。

『BECKY ベッキー』

巷では過激版『ホーム・アローン』と称されているが、プロットなども含めれば少女版『Mr.ノーバディ』ではないだろうか。序盤は、人間ドラマ的な部分を交えながらベッキーの人物性を紐解いていき、ネオナチ側の描写は最低限になるようカットしている。敵側に観客の感情移入の隙を与えない。失うものがなくなったベッキーの心が徐々に崩壊していく姿と顔のアップが繰り返され、彼女の本領発揮まで観客は焦らしに焦らされる。待ちに待った覚醒する瞬間、「女子供には手を出さない」という善良ぶった差別者への容赦ない”制裁”、「犬に手を出す者は生きては返さない」という海外映画の”鉄則”、ありとあらゆる痛快無比なシーンの連発に、殺人鬼としてのベッキーの姿をまざまざと見せ付けられ、楽しんでいた私の心の奥底でベッキーに不安を醸成させられていることに気づく。後半の展開には、子供から教育と愛を取り上げた結果を見ているようで、本作から説明できない恐怖を感じとる人も鑑賞者の中にはいるのではないだろうか。

fromねむひら

 

『呪術召喚/カンディシャ』

高空から見下ろした視線が、ゆっくりと地上に向かう。画面いっぱいに並ぶ高層の団地群は無機質で整然としているが、活気は感じられない。登場人物たちの会話や家庭の様子では、ここに住んでいるのは低所得者層が多いらしい。劇中の描写からは、どうやら住人たちは遠くない将来にここから立ち退きを強いられる可能性も示唆される。なんとなく落ち着かない風景で日常を過ごす少女たち。主人公の1人アメリがカンディシャを呼び出そうとする理由は、身近なシチュエーションで無理もないと同情するが、結果は観ている側としては少し予想とは異なっていた。「主人公だけがひたすら執拗に狙われる」という作品はよく見かけるが、本作は「主人公は(たぶん)襲われないが、その代わり。。。」と少し変わった設定だ。「鏡に向かって、その名を5回唱える」や「ウィジャ盤を使う?」など、ホラー映画の素養がある人ほど「それ知ってる!」と反応したくなる設定がいくつかあり、カンディシャの禍々しい造形はゲームのボスキャラのようなケレン味があっておもしろい。劇中で霊の出現する状態のことを「領域を展開」と言うセリフ等、字幕の言葉選びが人気漫画作品を意識しており楽しくさせられる。上映時間も85分と簡潔で、復讐・呪い・召喚あたりのキーワードがお好きな方はぜひ。

fromNZ2.0@エヌゼット

 

『ゾンビ・プレジデント』

「そんなことは気にするな!」という勢いで観客を殴りつけてくる演出と迫力。潔さには好感度がうなぎ登り。各所で同時多発に噴き上がる血。爪切りで攻撃しただけで簡単に血飛沫が弧を描くように舞い上がる。「人の皮膚ってこんなにすぐ切れるっけ?」「これだけ血を流したら死なない?」などと難しいことを考えてはいけない。見たまま感じるんだ。数々のギャグを、さも当然とばかりに画面内に入れて演技をする俳優たちの真剣な眼差しには笑いが止まらない。何故だか、凄く元気が出るのである。ちなみに筆者の大好きなシーンは、助っ人代替役 グー・ドーヨウがとにかく頑張る場面。笑いすぎて客席から転げ落ちないように特に注意が必要だ。これぞ、まさにザ・パニック映画、ここにあり!

from君山

 

『キラー・ジーンズ』

劇中にモンスターや幽霊、殺人鬼などが「なぜ」襲ってくるのか。このホワイダニットの説得力が、ホラー映画がおもしろいかどうかキモとなる。シッチェス映画祭といえば、個性が強く不条理なストーリーの作品も多い(お気に入りポイント)。しかし、本作は想像もしていなかった社会派のテーマに、見ながらだんだん姿勢を正す。「そりゃあ、ジーンズさんも襲ってきますよね…」と納得してしまった。とはいえ、バカバカしい絵面も期待を裏切らない。トマトやソファ、コンドームなどの「とんでもないモノが襲ってくる」系ホラーに、新たなモンスターの誕生である。原題がスラックスパンツを意味する「SLACKS」ならぬ「SLAXX」という、ちょっとスラッシャーな響きなセンスも最高だ。まさかのノリノリなマサラ映画の要素からエンドロールまで楽しさいっぱいの今作、積極的にオススメしたい。

fromNZ2.0@エヌゼット

 

『スリープレス・ビューティー 戦慄の美女監禁実験』

「これからルールを説明します。一番大事なルールは『絶対に眠ってはいけなません』」 突然に拉致・監禁された主人公。正体のわからない者からの暴力と、生理的な嫌悪感に満ちた拷問。その様子を複数人がネットでコメントしながら眺めている。いわゆるソリッドシチュエーションスリラーで、ひたすら悪趣味な状況は見ていて辛い場面も多い。しかし、「これはいったい、何が行われているの?」という疑問のため、観るのを途中で止められなかった。 劇中の拷問のなかで、VRゴーグルを強制的につけさせられるが、そ映される映像が実にグロテスクだ。こんなものを監禁されて一日中見せられ堪らないが、異形のキャラクタたちやパラノイアな雰囲気は、シュヴァンクマイエルなどのアート作品を思い出す個性的な映像作品になっているので、一見の価値がある。 本作はロシア語の映画だが、英語で付けられた原題もそのまま「Sleepless Beauty」。観進めていくほどに、タイトルの「眠れない」ことは物語の一番の中心ではないように感じていくが、ある種の仕掛けだったようだ。 そして「だれが、何のために、こんなことを?」という謎解きはちゃんと説明される。最後まで観て「なるほど」と言葉が漏れた。

fromNZ2.0@エヌゼット

 

『ロスト・ボディ ~消失~』

鑑賞後、尾を引くような悲しさが柔らかい時のコンクリートのように、観た人の心に流れ込む。スッキリした気持ちで終わらず、思い回すことを要求する見せ方が得意な監督だとつくづく思い知らされた。過ぎたシーンをもう一度手繰り寄せるような演出はスリラーには大事な要素だと感じると同時に、脚本・構成が完璧でないと難しいギミック。誰が何をしたのか、どうしてそうなったのかと、考え込んでしまう。一番の魅力は、アテナ・スタラテス演じるテセル・テクスター。最初は活発な女性かと思いきや、どんどん薄気味悪い気持ちにさせられる。歩き方、話し方、食事の仕方など、彼女の演技に魅了されること間違いなし。キケ・マイーヨ監督の『EVA エヴァ』同じく「喪失」「後悔」がテーマの悲しい物語であれり、監督の系譜が好きな人に本作を強くお勧めしたい。

from君山

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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