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シングルマザーと8歳の娘の愛描く『マイ・エンジェル』がいよいよ劇場公開!

2019年8月8日

(C)PHOTO JULIE TRANNOY

 

南仏コート・ダジュールで暮らすシングルマザーと、8歳の娘の母子愛を描く『マイ・エンジェル』が、8月10日(土)より全国の劇場で公開される。

 

映画『マイ・エンジェル』は、南仏コート・ダジュールの美しい海辺の街を背景に、傷つきながらも愛を築いていく母娘の姿を描いたドラマ。コート・ダジュールで暮らすシングルマザーのマルレーヌは、愛する8歳の娘エリーと2人で、その日暮らしの気ままな生活を送っていた。貧しくも幸せな日々を過ごす母娘だったが、再婚相手との関係が破綻したマルレーヌは、厳しい現実から逃れるようにエリーの前から姿を消してしまう。

 

本作は、『エディット・ピアフ 愛の讃歌』のマリオン・コティヤールが、天使のような我が子を愛しく思いながらも、愛し方の分からない母親役を熱演する。監督は、本作が長編デビューとなるバネッサ・フィロ。『アーティスト』でアカデミー賞撮影賞にノミネートされたギョーム・シフマンが撮影を担当。

 

(C)PHOTO JULIE TRANNOY

 

映画『マイ・エンジェル』は、8月10日(土)より、大阪・難波のなんばパークスシネマ、神戸・三宮の神戸国際松竹で公開。また、9月8日(土)より、京都・烏丸の京都シネマでも公開。

シングルマザー、貧困、ネグレクト、…これらの要素が本作では独立しているように感じながら、じわじわと幼いエリーの人生を圧迫していく。

 

シングルマザーであるが、部屋はモノに溢れていて、そんなに困った生活には見えない。マルレーヌが人生に不器用で、どのように子育てをすればよいか分からないだけに見える。でも、次第に貧困の要素が見え隠れしていき、マルレーヌは消えてしまう。こんな状況になれば、否が応でも少女はしっかりしないといけなくなり、大人への階段を良くも悪くも上らざるを得なくなる。日常生活を陥れていく貧困問題とは、まさにこういったものだろうか。

 

本作が長編デビューとなるバネッサ・フィロ監督。様々な問題を十分に調査した上で、オリジナル脚本を執筆したのではないか、と思わされる。今後も人間の不器用さを表現しながらも本質的な愛について描いていくのだろうか、次作も大いに楽しみだ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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