これがナシゴレン・ウェスタン！インドネシアが放つ西部劇『マルリナの明日』がいよいよ関西の劇場で公開！
（C）2017 CINESURYA – KANINGA PICTURES – SHASHA & CO PRODUCTION – ASTRO SHAW ALL RIGHTS RESERVED
夫と子供をなくし、田舎で静かに暮らしているも、ある日突然強盗団に襲われた美しい未亡人マルリナが、“復讐の旅“に出る様を映し出す『マルリナの明日』が、６月２２日（土）より関西の劇場でも公開される。
映画『マルリナの明日』は、田舎の村で静かに暮らす女性の復讐劇を描き、インドネシア映画。夫を亡くし、インドネシアのひなびた村で1人静かに暮らすマルリアのもとに7人の男たちが訪ねてくる。マルリアは金と家畜を奪おうとする男たちに毒入りの鶏のスープを振る舞い、男たちは次々と倒れていくが、別室で寝ていた首領のマルクスに襲われてしまう。男の首に剣ナタを振り下ろしたマルリナは、自らの正当性を証明するため、落とした男の頭を持ってはるか遠く離れた町にある警察署に向かうが…
本作は、２０１７年の第１８回東京フィルメックスのコンペティションで最優秀作品賞、２０１８年インドネシア映画祭で作品賞など国内外で数々の賞を受賞した。監督は本作が３作目となるインドネシアの若手女性監督モーリー・スリヤ。
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映画『マルリナの明日』は、６月２２日（土）より大阪・九条のシネ・ヌーヴォ、６月２９日（土）より京都・烏丸の京都シネマで公開。
イタリアの西部劇はマカロニウエスタン。では、インドネシアの西部劇なら…ナシゴレン・ウェスタン！よくぞここまで作った、と思える新しいスタイルの西部劇が届けられた。しかも、本作は女性監督による作品。ハリウッドがつくる西部劇とは違い、復讐とは、まさにこういうものだ！と云わんとしているように感じる。リアリズムを追求した仕上がりになっており、アート映画を観ているような感覚にもなった。
現代社会における多様性を重視した映画が多く作られるようになった昨今、インドネシアにおいても様々な文化が交じり合っている。自立した女性が活躍し、多くの女性像があるようだ。本作は復讐を主題にした西部劇であるが、原題のインドネシアを生きる多様な女性をモチーフにしているようにも読み取れる。強く生きよ、そして、その先に何を掴むのか…と訴えかけているようにも捉えられる会心の一作が世に放たれた！
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- 映画ライター
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