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人生の晩年をともに過ごす夫婦の秘めた思いと愛を描く『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』がいよいよ劇場公開!

2019年5月9日

(C)2019西炯子・小学館/「お父さん、チビがいなくなりました」製作委員会

 

亭主関白な夫に明るく尽くしてきた妻が、結婚50年目にして離婚を決意したことにより展開する家族の物語を映し出す『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』が、5月10日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』は、「娚(おとこ)の一生」「姉の結婚」などで知られる西炯子さんの人気漫画「お父さんチビがいなくなりました」を映画化。3人の子どもを育て上げ、猫のチビと穏やかに晩年を暮らしている勝と有喜子の夫婦。夫の勝との暮らしは静かで平穏ではあったが、妻の有喜子にはある不安があった。そんな思いから有喜子は娘の菜穂子に「お父さんと別れようと思っている」と打ち明ける。そんな時、猫のチビが姿を消し、チビを心の拠りどころにしていた有喜子の気持ちは追い詰められていく。

 

本作では、倍賞千恵子さんが妻の有喜子、藤竜也さんが夫の勝、市川実日子さんが娘の菜穂子をそれぞれ演じる。『毎日かあさん』『マエストロ!』の小林聖太郎監督がメガホンをとり、『人のセックスを笑うな』『月と雷』の本調有香さんが脚本を担当した。

 

(C)2019西炯子・小学館/「お父さん、チビがいなくなりました」製作委員会

 

映画『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』は、5月10日(金)より全国の劇場で公開。

『娚(おとこ)の一生』に続く、西炯子さんの作品を映画化した今作。随分と楽しみにしていました。勿論、原作には涙していたのですが、本作においても、十分に再現されています。

 

「お父さん、チビがいなくなりました」というタイトルからすると、最近多い猫映画かと勘違いするかもしれない。猫がキーとなってはいるが、あくまで人間同士のコミュニケーションを描いた作品である。長年連れ添った夫婦となると、多く語らずとも分かり合っていると思うのはエゴだろうか。自分の両親はどうだろうか、と感じてしまう箇所が多々あった。

 

翻って、本作は、倍賞千恵子さんと藤竜也さんがメインキャラクターであるため、年配の方向けに思われてしまうかもしれないが、若者や若い夫婦が観てこそ、大いに意味がある。ちょっとした行き違いが大きな傷になりかねないのが人間関係であり、長く付き合っていくためのヒントが本作には込められている。じんわりとくる本作をどうぞご堪能あれ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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