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“京都最強”フリーの殺し屋に阪元裕吾監督が密着『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』が関西の劇場でもいよいよ公開!

2021年10月19日

(C)2021『最強殺し屋伝説国岡完全版』製作委員会

 

淡々と日々の契約を遂行していく殺し屋の日常とプライベートを、カメラが間近で映し出した『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』が10月22日(金)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』は、『ベイビーわるきゅーれ』『黄龍の村』等、バイオレンスうやアクションやホラーの作品で注目を集める阪元裕吾監督が、あるひとりの殺し屋の日常や仕事の様子を描いた作品。『ベイビーわるきゅーれ』のシナリオ作りに励んでいた阪元監督は、「関西殺し屋協会」なる殺し屋ビジネスネットワークの存在を知り、協会の紹介で京都最強と呼ばれるフリー契約の殺し屋である国岡昌幸と出会う。国岡の密着取材で彼と行動をともにする阪元監督は、友人や恋人と過ごす国岡のプライベートや、仕事として殺人の依頼を受け、淡々と対象人物を殺めていく姿を包み隠さずカメラに捉えていく。そんな阪元監督の熱心な密着取材が続く中で、殺し屋と依頼元との連絡ミスが良からぬ事態へと転じていく一幕があった。そのトラブルはやがて肥大化し、国岡は大殺戮を繰り広げることとなる。

 

(C)2021『最強殺し屋伝説国岡完全版』製作委員会

 

映画『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』は、関西では、10月22日(金)より京都・烏丸御池のアップリンク京都、10月23日(土)より大阪・十三の第七藝術劇場、10月29日(金)より大阪・心斎橋のシネマート心斎橋で公開。

 

本物の殺し屋に会ったことはまだないけれど「そうそう、こんな殺し屋いる~」と思ってしまう。登場人物たちの会話がリアルなことでも人気の高い阪元裕吾監督の過去作品。その人物の観察力と描写力は、虚構をリアルに見せるフェイクドキュメンタリーの世界にも向いていたのだな、と感嘆しながら存分に楽しめた。

 

ドキュメンタリーという設定だが、ここぞというシーンでは複数のアングルのカット割りが次々に入る。撮影者がいない位置からのショットも交えたり、こんな殺し合いを間近で撮れるわけないでしょ…?と思った矢先に「撮ってんじゃねーよ!」とチンピラに怒られたりも。絶妙な生々しさと虚構のバランスに、実際に画面の向こうで国岡と同行しているような臨場感を感じる。大人気の『ベイビーわるきゅーれ』でも名場面で笑いを取る伊能昌幸さんが主演しているのをはじめ、『黄龍の村』にも出演の海道力也さん、中村銀次郎さん、大坂健太さんらの「阪元組」と呼んで差し支えない面々が揃う画と会話劇は、安定したアットホームさでホッとする、ヒットマンものなのに。

 

劇中の新聞の日付は2014年6月17日。この頃に撮られた作品だとすると、阪元監督の楽しませる活劇を撮る姿勢は最新作までブレていないことも嬉しい。クライマックスの格闘タイマンバトルも比肩するもののない熱さがある。今年は本作を含め4本の阪元監督作品がスクリーンで観られる貴重な機会なので、是非とも映画館で観て頂きたい。舞台挨拶の機会も多くあり、爆笑の撮影秘話が聞けるチャンス、今のうちに、ぜひ!

fromNZ2.0@エヌゼット

 

最強の殺し屋である国岡を追うモキュメンタリー映画。発想の勝利ともいえる、殺し屋ジャンルに「ありそうでなさそう」な、真新しい角度から攻めた前衛的な作品が誕生。阪元裕吾監督作品の中でも、ハードボイルドな役を演じさせると右に出る者がいないと云っても過言ではない伊能昌幸さん主演、感情が表に出にくいクールな殺し屋である国岡を、実在する人物のように違和感なく作り上げていた。

 

作中では、殺し屋あるあるのような小ネタから『キック・アス』のような比較的新しい映画ネタを取り込む姿勢もあり、同監督の『ベイビーわるきゅーれ』でも同様の姿勢は受け継がれていたことが窺える。『ベイビーわるきゅーれ』の成功もあり、今後も注目を浴び続けるであろう阪元監督作品。『黄龍の村』のポストクレジットシーンなどを観ると、阪元監督作品に登場する個性溢れる人物達が同じ世界を共有する殺し屋ユニバースの誕生を待ち望まずにはいられなくなってくる。1人の観客として、ユニバース化に期待を寄せていたこともあり、本作のラストでは衝撃の言葉で作品が締め括られることになっており、是非とも注目して頂きたい。

fromねむひら

 

いやぁ、骨の髄まで面白い。タイトルからして1990年代に書かれたヤンキー漫画のようなスタイル。映画好き界隈では『ファミリー☆ウォーズ』『ある用務員』辺りから気になり始め…『ベイビーわるきゅーれ』で完全に沼にハマってしまった方も多いであろう話題の阪元裕吾監督作品。本作は、殺し屋国岡の日常に迫るモキュメンタリー。関西圏にお住まいの方には随所に京都の定番スポットが映り、「ほんまに殺し屋おるかも知れん」と没入感高まります!今作でも、感度の高いアクションや、独特のコミカルさは、もちろん健在!現在、阪元監督作品の特集上映を企画されている劇場が多いので、是非!今作も鑑賞の選択肢に入れて頂きたい!

from関西キネマ倶楽部

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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