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ガス・ヴァン・サント×ホアキン・フェニックスによる、実在した風刺マンガ家の半生描く『ドント・ウォーリー』がいよいよ劇場公開!

2019年5月2日

(C)2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC

 

風刺漫画家ジョン・キャラハンの半生を映画化した人間ドラマ『ドント・ウォーリー』が、5月3日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ドント・ウォーリー』は、風刺漫画家ジョン・キャラハンの半生を描いたヒューマンドラマ。オレゴン州ポートランドで酒びたりの毎日を送るキャラハンは自動車事故により胸から下が麻痺し、車いすでの生活を余儀なくされる。これまで以上に酒に溺れるキャラハンは周囲の人びととも衝突し、自暴自棄な日々を送っていたが、あるきっかけにより自分を憐れむことをやめるようになる。持ち前の皮肉と辛辣なユーモアを発揮し、不自由な手で絵を描く風刺漫画家として、キャラハンは第2の人生をスタートさせる。そんな彼の周囲にはいつもキャラハンを見守るかけがえのない人たちの存在があった…

 

本作は、2014年に死去したロビン・ウィリアムズが自身の主演で映画化の構想をあたためていた。ガス・ヴァン・サント監督が、その遺志を継いで脚本を執筆。企画から約20年の時を経て完成させた。ホアキン・フェニックスが主人公のキャラハン役を演じ、ジョナ・ヒル、ジャック・ブラックらが脇を固める。2018年の第68回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品された。

 

(C)2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC

 

映画『ドント・ウォーリー』は、5月3日(金)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、難波のなんばパークスシネマ、京都のMOVIX京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸をはじめ、全国の劇場で公開。

ガス・ヴァン・サント監督が予てから企画していた作品は、かつてない程にじんわりと染み込んでくる傑作でありました。

 

人生最悪の状況は、いつ誰もが陥ってしまってもおかしくない。誰かの介助がないと生活が出来なくなってしまったら、絶望しか感じ得ない。でも、それは自分次第でいくらでも前向きに考えられる。その時に、周囲の人から受ける優しさは欠かせない。ふと気づいた時には、これからの人生を生きていくヒントがあり、過去のトラウマを乗り越えられる。観る者に何かしらの希望を与えてくれる作品である。

 

本作の原題は「 Don’t Worry, He Won’t Get Far on Foot」。”心配しないで、彼は歩いて遠くに行けない”という意訳が合っているだろうか。主人公のジョン・キャラハンは、自力だけでは遠くに行けず、自分の弱さを思い知りながらも、自身を見つめ直し、気づけば強い人間へと変化していく。思わぬ才能の開花があったり、愛すべき人々の出会いがあったりする。世界はまだ自分を必要としてくれている…そんな日々への感謝の気持ちが本作には溢れていた。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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