不毛な恋愛に疲れた容姿端麗な女性が婚活を通して成長する『美人が婚活してみたら』がいよいよ劇場公開!
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不倫の終焉をきっかけに婚活をはじめた女性が、さまざまな男性と出会う様子を通して、“婚活“の現実を描く『美人が婚活してみたら』が、3月23日(土)より全国の劇場で公開される。
映画『美人が婚活してみたら』は、とあるアラ子による人気コミックを映画化した人間ドラマ。不倫の恋ばかりしてきた30代の美人デザイナー・タカコは、ある大きな恋を終えた途端に燃え尽き症候群に陥ってしまう。親友の漫画家ケイコに後押しされて自分を変えるべく一念発起したタカコは、勢いで婚活サイトに登録。やがて知り合った2人の男性の間で揺れ動くが、結婚そのものが目的となっているタカコに、ケイコは怒りを募らせていく。タカコの婚活を面白がっているように見えたケイコは、実は自分自身が結婚に苦しんでいたのだった。そしてついに、タカコとケイコはケンカしてしまい…
本作は、漫画アプリ「Vコミ」で長期間ランキング1位を獲得し続けた人気コミックを実写映画化した作品。主演を黒川芽以さんが務めるほか、臼田あさ美さん、中村倫也さん、田中圭さんら人気俳優が共演。テレビドラマ「卒業バカメンタリー」で脚本家デビューしたお笑いコンビ「シソンヌ」のじろうが脚本を手がけ、『勝手にふるえてろ』の大九明子監督がメガホンをとる。
映画『美人が婚活してみたら』は、3月23日(土)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、難波のなんばパークスシネマ、京都・桂川のイオンシネマ京都桂川、神戸のOSシネマズハーバーランド神戸をはじめ、全国の劇場で公開。
『勝手にふるえてろ』の大九明子監督が、婚活を通して女性の恋愛観を描く…それはおもしろくないはずがないと確信できる渾身の一作!
本作の主演である黒川芽以さん、基本的に生粋のピュアな女性はあまり演じない、どこか捻くれていて汚れている女性を演じることが多いと個人的には感じている。そして、対するは臼田あさ美さん。近年では『南瓜とマヨネーズ』で演じた役が象徴的であり、どこか上手くいっていない女性を演じるとピカイチである。そんな2人に女性同士の目に見えないバトルを演じさせたら、スクリーンから目が離せない一作が誕生した。
個人的には、本作に登場するメインキャストの周辺に佇んているエキストラの演技が気になって仕方がなかった。あくまで光があたっている人達ではない方々なのに、何気ない仕草におもしろさがある。メインキャストが演じる、ある種の非日常的な芝居を引き立てる為には、その周りに日常的な佇まいが存在する必要がある。その辺りは大九監督が緻密に演出を行った結果だろうか。物語の最初から最後まで細かく集中して楽しんでみたい一作である。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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