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イタリア・ローマを舞台に盲目の女性とプレイボーイの恋描く『エマの瞳』がいよいよ劇場公開!

2019年3月21日

(C)Photo by Rocco Soldini

 

目の不自由な女性と、他人との深いつながりを避けてきたプレイボーイが傷つけあいながらも惹かれあっていく様子を映し出す『エマの瞳』が、3月23日(土)より全国の劇場で公開される。

 

映画『エマの瞳』は、目が不自由でも自立して生きる女性とプレイボーイの恋の行方を描いたラブストーリー。ローマの広告代理店に勤めるテオは典型的なプレイボーイで、恋人や家族と適度な距離を置いて向き合わないまま、仕事漬けの日々を送っていた。ある日、暗闇の中を白杖で進む「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」のワークショップに参加した彼は、スタッフとして働いていた目の不自由な女性エマの声に魅了される。思春期に視力を失った彼女は、フランス人の夫と離婚後、理学療法士の施術者として自立して生活していた。彼女に急速に惹かれていくテオだったが、その一方で恋人グレタとは向き合えないままでいた。そんな中、エマと一緒にいる所をグレタと鉢合わせしてしまい…

 

本作では、エマを『レインマン』のバレリア・ゴリノ、テオを『スウェプト・アウェイ』のアドリアーノ・ジャンニーニがそれぞれ演じる。『ベニスで恋して』などで知られるイタリアの名匠シルビオ・ソルディーニが監督が務めた。なお、「イタリア映画祭2018」では『Emma 彼女の見た風景』のタイトルで上映されている。

 

映画『エマの瞳』は、3月23日(土)より、大阪・心斎橋のシネマート心斎橋と京都・烏丸の京都シネマで公開。また、4月21日(日)より、神戸・元町の元町映画館でも公開。

盲目の女性とプレイボーイの恋…本作は、単純なラブストーリーとして最後まで構成されていない。「みること」と「みえること」、目に見えることだけで私達の生活は成り立っておらず、心を通してみることで人々は繋がっていく。その意味を本作は伝えようとしている。

 

本作で取り上げている「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、暗闇の空間で、日常生活の様々な事柄を聴覚や触覚など視覚以外の感覚で体験する。もし、日常生活で目に見えるもの全てが錯覚だったとしたら、日々の生活は「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」と同じ世界だ。暗闇の世界に存在する時こそ物事の本質を理解できるのかもしれない。

 

暗闇の世界にいるからこそ、真実の愛がわかるのか。心を惑わせるものが溢れた現代の世界にいる私達だからこそ気づけなかったことを本作は伝えようとしている。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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