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スティールパンの魅力に迫るドキュメンタリー・ドラマ『スティールパンの惑星』シアターセブンでスティールパンLIVEも開催!

2017年12月23日

スティールパンの魅力に迫るドキュメンタリー・ドラマ『スティールパンの惑星』が大阪・十三のシアターセブンで12月23日(土)より上映開始。公開初日には、上映後に山村誠一さんを迎えてスティールパンLIVEが開催された。

 

スティールパンは、カリブ海最南端に位置するトリニダード・トバゴ共和国で生まれ、ドラム缶から作られた打楽器。映画『スティールパンの惑星』は、スティールパンの誕生と現在をノンフィクションドラマやインタビューなどを交えて描いていく。1940年代、イギリスの植民地でアメリカの軍事基地だったトリニダード・トバゴではアフリカのドラムが禁止されていた。しかし、音の出るものなら何でも叩きまくるというリズムへの情熱に突き動かされた少年たちが廃棄物だったドラム缶を盗み、それがスティールパンの原型となった。貧困と抑圧の中から生まれた誕生秘話をノンフィクションドラマとして描くほか、スティールパンのレジェンドたちによって語られる暴力のかわりに音楽で争うこととなった背景や、日本、フランス、アメリカのスティールパン奏者たちを追ったドキュメンタリーなどから、スティールパンという20世紀に発明されたアコースティック楽器の歴史や魅力が描かれる…

 

ゲストの山村誠一さんの人気を受け、シアター内は満員御礼状態。上映後、山村誠一さんがスティールパンを携えて登場。山村さんは「物凄いイイ映画やったね。グッとキた」と興奮冷めやらぬ中で、まずは自身の楽曲「LITTLE NUTS ISLAND」を独奏した。

 

演奏後に、山村さんは「映画を観てたら、顔が火照てった」と興奮気味。今回、初めてスティールパンの生演奏を観るお客さんもいることからまずは、楽器について紹介する。スティールパンは「1943,4年頃にできた楽器。1960年代後半頃に規則正しく音階が作られていった」と実際に西洋音階を奏でながら説明。山村さんもトリニダード・トバゴに訪れたことがあり、砲丸投げに使用する球を用いて作る人を見てきた。現在の作り方は「ほぼハンマーだけで楽器を作っている。段々とハンマーを小さくしながらチューニングをしていき、最後はさらに小さなハンマーを用いて形成していった」と伝える。また、鍵盤楽器のような音について「鳴らすと周りが残響音を拾い、隣り合って音が鳴っている」と仕組みを解説。

 

山村さんは、トリニダード・トバゴを訪れた際に「若者はレゲエを沢山聴いている。スティールパンの曲を延々と聞いている家庭は少ない。歌詞のある音楽が多い」と現地の音楽事情を説く。そこでレゲエのリズムを用いた楽曲「Sleepy Afternoon」を披露する。また、スティールパンを裏返して「ドレミの歌」や「大きな古時計」等を演奏した。

 

なお、山村さんがスティールパンを演奏するきっかけは、1986年3月17日にニューヨークの5th Avenueでの出来事。山村さんは、銀行の軒下で黒人のおじいさんがダブルセカンドのスティールパンを独奏をしているところを観て印象に残った。当時の山村さんは、日本でスティールパンの生演奏を観たことがなかったので「軒下で音が降り下りるように聞こえてきて、残響音が響き、どうしてもスティールパンを手に入れたい」と思い、帰国後に東京の楽器屋さんで手に入れ、現在に至る。最後に、「Uno mundo~We love Beer」や「カリエンテ・クリスマス」を皆で手拍子しながら満面の笑み。クリスマスの雰囲気を楽しみながら大盛り上がりの中でスティールパンLIVEを締め括った。

 

映画『スティールパンの惑星』は、2018年1月5日(金)まで大阪・十三のシアターセブンで公開(12月31日(日)と1月1日(月)は休館)。また、12月24日(日)・12月30日(土)・1月2日(火)~1月5日(金)にも、ゲストを迎えてスティールパンLIVEを開催する。

※追記:好評につき、1月12日(金)まで上映の延長が決定しました。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する
映画好き。映画ライター講座を受講し
関西の映画情報サイトを中心に執筆

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