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何事も自分次第!背中を押すメッセージが詰まっている…『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』波瑠さんと西島秀俊さんを迎え舞台挨拶開催!

2018年10月12日

行きたくもない田舎の遊園地勤務になってしまった新米女性社員が、周囲の人々との交流を通し成長していく姿を描きだす『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』が10月26日(金)より公開される。本公開に先駆け、10月12日(金)には、大阪・難波のTOHOシネマズなんばに波瑠さんと西島秀俊さんを迎えて舞台挨拶付き上映会が開催された。

 

映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』は、小森陽一さんの人気小説「オズの世界」を映画化。超一流ホテルチェーンに就職しながら系列の地方遊園地への配属という不本意な辞令を受けてしまった波平久瑠美。落胆する彼女を迎える広大な田園風景とそこに突如出現する遊園地。そして遊園地で彼女を待っていたのは、これまでに数々の企画を成功させ、「魔法使い」の異名をとる天才社員・小塚慶彦と個性的過ぎる従業員たちだった。憂鬱な気持ちで遊園地での業務にあたる久瑠美だったが、各支社で目覚しい成果を上げたMVP社員は、好きな部署への異動希望を出せることを知り、MVP社員を目指して仕事に邁進するが……

久瑠美役を波瑠さん、小塚役を西島秀俊さんが演じる。脚本は『ヒロイン失格』の吉田恵里香さん。監督は数々のテレビドラマや『SP』劇場版2部作などを手がけた波多野貴文さん。

 

上映前に波瑠さんと西島秀俊さんが登壇。大歓声の中で迎えられ、波瑠さん西島さんは挨拶を行った。

 

『あさが来た』に出演し、大阪・谷町で1年間を暮らすように過ごしてきた波瑠さんは、大阪について「美味しいものがある。しかも安いですよね。各地を周ってきましたが、大阪の雰囲気が好きなんです」と懐かしむ。西島さんは、友達が西成の近所に住んでおり「スーパー玉出が経営していた喫茶店で珈琲を飲んだり、西成辺りを散歩して話しかけられたりしていました」と思い出を話す。

 

まず、波瑠さんは自身が演じた新入社員の波平役について説明するが、気づけばストーリーのあらすじを話していく。鑑賞前のお客さんのことを気にした西島さんは「波瑠さん、上映前ですよ。大丈夫?ストーリーを頭から全部話していますよ。最後まで行く気ですか?」と待ったをかける。ハッと気づいた波瑠さんは「観ていないんでしったっけ?何話しているか分かんなくなっちゃった」と焦り、西島さんも「そういうとこだぞ、ホントに」と演じた上司役のように振舞った。改めて、西島さんは、ロケ地として撮影された遊園地のグリーンランドについて「ユルいというか、アットホームな温かい空気の遊園地で、働いている方達も…」説明していくと、今度は波瑠さんが「大丈夫ですか。観る前ですよ」と逆にツッコミを入れる。これを受け、西島さんは「何も話せないじゃん」は呆れながらも「魔法がかかっているような場所。その空気を大切に作品にして、反映出来たらいいなぁ、と思い演じていました」と振り返った。なお、グリーンランドという遊園地は熊本県に実在しており、小塚さんや園長のモデルになった方も存在する。

 

今作の撮影は、夏の一番暑い時期に行われたが、波瑠さんは「暑かったですけど、全体の撮影を通して思ったのは、西島さんがよく笑う人なんだぁ」と思い出す。西島さんは「グリーンランドは関係ないよね」とすかさずツッコミを入れるが、波瑠さんは「グリーンランドが持つ雰囲気にそうさせられたところもありますでしょう、きっと」と返す。先程のこともあり「印象的なエピソードを話したら、何もかも話しそうで怖いんです」とビクビクしていた。西島さんも困りながら「もう何を話していいよ、大丈夫」とフォローしながらも「そんな人だっけ、波瑠さん?」と心配する。気を取り直した波瑠さんは「営業日にお邪魔して撮影しているので、従業員の皆さんやお客さんが沢山いらっしゃる。私達が申し訳ない気持ちでお邪魔してやっているにも関わらず、嫌な顔する人が本当にいなかった」と1ヶ月の撮影で印象深かったことを話す。西島さんは「俳優同士では一度も話していなかったが、熊本を応援したい気持ちが皆どこかにあって、今回の映画に参加した」と告白。「沢山のエキストラの方が毎日来て下さった。大事なシーンで、一緒に作業するシーンがあり、楽しんで撮影に参加して下さった。自分達で作ったというより熊本の皆さんと一緒に映画を1本作った感じがします」と感謝の気持ちを表した。

 

グリーンランドでの撮影の中で、2人は園長役の柄本明さんの行動に注目。広大なグリーンランドでの撮影では、車移動することもあった。役者さんに対しては気を遣って後ろの座席に座るようになっていたが、柄本さんは助手席に着席する。その光景に対して、波瑠さんは「なぜか逆にバレていない。毎回に乗られていたのでお好きなんですかね」と推測するが、西島さんは「ボブ・ディランも助手席しか乗らないらしいよ」と告げると「助手席、カッコいいですね。溶け込んでいて、流石だなぁ」と波瑠はベテラン俳優の風格を感じていた。西島さんは柄本さんとはレンタルビデオ店でよくお会いしており、おススメ映画を借りる仲であるが、共演したのは初めて。近作で競演するにあたり「凄く偉大な先輩ですから、緊張してグリーンランドに向かった。撮影に『柄本さんが入られました』と聞き、挨拶しにいこうと走って『柄本さん!』と言ったら『え、なんでいるの』って言われて…台本も読んでいるはずなのに、なんだったんですかね」と不思議な出来事を明かした。

 

お仕事エンターテインメント映画である今作にちなみ、お仕事の極意について、波瑠さんは「何事も自分次第。喜べるか辛くなるか、その目にどう映るかは結局自分次第。どんなお仕事にも共通する」と述べ、前向きな気持ちになることを提案。西島さんは、波平について「こんな不貞腐れた顔をしていますけども、実際は映画の中で本人が努力をする。誰も見てくれていないと思っても、実は皆が密かに見守っている」と解説し「僕も順調じゃないキャリアを過ごしてきた。こんなことをやっていても誰も見ていないだろうなと思いながら、頑張っていたことをけっこう人が見てくれて、引っ張り上げてくれたことが何度もある。腐らずに頑張っていれば人は見てくれている」と仕事の極意を語る。

 

波平のファッションについて、波瑠さんは考えており「働くことに憧れがあったからこそ、ピシッとスーツを着こなしたい思いがあった。遊園地での労働なので、動き回るり汚れていく。皆さんはワークパンツ等動きやすいものを履いているが、東京から来たというプライドが見えてほしくて、周りの人とは違ったオシャレで現場に似つかわしくないボトムスを最初は履いています」と解説。西島さんもペンにはこだわり、小道具担当の方に、面白くて可愛いペンをリクエスト。光るペンが用意され、嬉しがって様々なところでピカピカ光らせていた。だが、カメラマンの方に「西島君、真昼間だから全然カメラに映っていないよ」と言われる始末。「魔法使いですから、閃いた時に光らせているんですよ」と解説しながらも「小道具担当の方に、『電池が切れる。切れたら東京まで買いに行かないといけないから、もうやめろ』と怒られた」と告白する。

 

最後に、西島さんは「この映画は、波瑠さんが演じる波平が仕事で様々な壁にぶつかりながら一生懸命に頑張って乗り越えていく姿が清々しい。劇場を出たら、きっと明日から頑張ろうという気持ちになるような素晴らしい映画なので、ぜひ今日を楽しんで下さい」とメッセージ。波瑠さんは「働いている時や日常生活の中にある大変なことを喜びを変えられるかどうかは自分次第。視点の置き方で、まるで世界が変わったような感動って誰でも出来ると思うんですね」と踏まえ「波平はこの物語を通して体験している。これから働こうとしている若者にも、何年も働いているベテランの人も、きっと背中を押せるメッセージがあるんじゃないかなと思っています。前向きになれる映画です」と思いを込め、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』は、TOHOシネマズ 梅田ほか全国ロードショー!

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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