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人との出会いこそが“奇跡”…!『泣き虫しょったんの奇跡』大阪で豊田利晃監督と豪華キャストを迎え舞台挨拶開催!

2018年9月9日

現在プロ棋士として活躍する瀬川晶司五段の自伝を基に描く人間ドラマ『泣き虫しょったんの奇跡』が関西含め全国の劇場で9月7日(金)より公開。公開2日目の9月9日(日)には、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田に、松田龍平さん、永山絢斗さん、渋川清彦さん、新井浩文さん、窪塚愛流さん、豊田利晃監督を迎えて舞台挨拶が開催された。

 

映画『泣き虫しょったんの奇跡』は、棋士・瀬川晶司五段の自伝的小説「泣き虫しょったんの奇跡」を映画化。おとなしくて何の取り柄もなかった「しょったん」こと瀬川晶司は、将棋で初めて周囲から認められたことをきっかけに棋士の道を目指す。ライバルや師匠との出会いを経て着々と実力をつけた彼は、プロ棋士の登竜門である奨励会に入会。しかし「26歳までに四段昇格できなければ退会」という規定へのプレッシャーに負け、退会を余儀なくされてしまう。大きな挫折を味わい絶望に打ちひしがれる晶司だったが、将棋を愛する気持ちや仲間たちに支えられ、再びプロ棋士を目指すべく立ち上がる…

 

上映後、松田龍平さん、永山絢斗さん、渋川清彦さん、新井浩文さん、窪塚愛流さん、豊田利晃監督が登壇。松田さんは「あたたかい拍手をありがとうございます。来てくれて嬉しいです」緊張ぎみにご挨拶。永山さんは「今日は休みだったのでこのツアーに参加しております」とゆるやかに。渋川さんは、松田さんが入ってきた時、キャーと声が挙がったことを受け「渋キャー清彦です」と自己紹介しながらも「自分も今日は休みだったのでこのツアーに参加しました。まだまだこれから夜も楽しもうと思います」と続く。新井さんは「ウチも休みだったので大阪に来ました。完全に呑みに行く気満々の格好なので、この後すぐに呑みに行きたいと思います」とノリノリ。窪塚さんは「今日は観に来て下さってありがとうございます」はしっかりとした挨拶。最後に、豊田監督が「ツアーを企画した監督の豊田です。僕は大阪市東成区出身なんですけど、大阪で舞台挨拶ってなかなか来れず。こうやって皆と来れるのも珍しいので、楽しんでください」とまとめた。

大阪について、松田さんはよく来ており「いつもたこ焼きを食べますね」と話すと、新井さんから「補足すると、けっこう一緒に来てるんですけど『めっちゃ好き!大阪』って言ってます」とフォローが入る。豊田監督は、大阪で舞台挨拶することがあまりなく「皆で来れるのは本当に珍しい。皆、焼肉食いたかっただけなんですけど…」と嬉しそうだ。さらに、すかさず、新井さんから「今日、この後の焼肉、豊田さんの知り合いの店なんで」とフォローすると、豊田監督は「先週から予約しています」とこの後を楽しみにしている。

撮影中の出来事について、新井さんは「何回も同じシーンを演じた。テストから本番まで2、30回やっていますね。将棋の話でまさか筋肉痛になるとは思わなかった」と振り返る。これを受け、豊田監督は「なんか走ってましたね。棋士の癖を集めていくと、新井さんにピッタリかな」と冷静に返す。新井さんは「瀬川さんが『モデルになった勝又さんという棋士の方がいた』と言っていましたよ」と解説する。ムードメーカー役を務めた渋川さんは「大事MANブラザーズバンドの”それが大事”を歌っただけなんですが、1曲フルで歌いましたね。撮影に関係なく龍平に付き合ってもらってスナックで歌った記憶もありますね」と明かす。松田さんもカラオケに行くが、何を歌うと話すか迷っていると、新井さんから「ハナレグミです」とフォローが入る。永山さんは顔がアップになるシーンがあったが、記憶がおぼろげ。豊田監督は「役者人生で一番イイ顔してくれって言ったら、驚きました」とフォローする。松田さんとの共演について、永山さんは「贅沢な時間でしたね。龍平君は豊田さんの作品『I’M FLASH!』の現場でしか一緒になったことがなく、嬉しいですね」と振り返った。

 

窪塚さんは、しょったんの中学生時代の役にオーディションで選ばれたが「決まった時は無茶苦茶嬉しかったです。オーディションが初めてだったので、緊張して、あまり上手く出来なかったなと後々思いました」と当初は自信がなかった。豊田監督は「彼が小学生の時、お父さんと一緒に旅行しており、その時から勘のいい子だなと思った。お父さんに連絡して『役者やりたいとか言ってる?どう考えてるの?』と聞くと『愛流は役者をやりたいと言っている』と言うので、じゃあオーディションにおいでよと誘った」と明かす。窪塚さんにとって初めての撮影だったが「泣くシーンは本当に難しかったです。ずっとカメラが回っていて…」と告白すると、豊田さんは「カメラをずっと回して、”泣けー!”と罵詈雑言を浴びせた。泣けと言われも、難しいですよね」と同情する。窪塚さんの姿を見て、松田さんは「僕も15歳の時に初めて映画に出演させてもらったが、人の目とか全然見れなかった。俺よりはしっかりしています」と称えた。豊田監督も「斎藤工君が映画を観て『「御法度」の時に龍平が出てきた時の雰囲気を窪塚愛流に感じた』と言っていました」と伝える。

出演にあたり取り組んだ将棋について、渋川さんは「この中だと絢斗が一番強くて、ハマりようが凄い。自分の駒も持っているし、今も藤井君の対局を観ていましたね」と明かす。これを受け、永山さんは「元々やっていたが、勉強したことがなく…この映画に関わってやっていたら、どハマりしまして、嘘みたいに毎日やっています」と告白する。新井さんは「ボチボチ。どっちかと言えば麻雀の方が好きですね」と漏らす。豊田監督は「将棋の手つきや所作は難しいので、3ヶ月前からずっと練習してもらいました」と解説。松田さんは「大変というか、決まりごとがない。こういう風に指さなきゃいけないということがない。棋士の方によって指し方も違う。僕は瀬川さんがずっと現場にいてくれたので、本人が目の前にして一番練習がしやすかった」と安堵した。

本作で印象的なシーンとして主人公の心象風景として沼に沈むようなシーンがある。大変な撮影だが、実は撮影が2回行われた。当時について、松田さんは「1回目の撮影では、リアルに泥に対して反応してしまった。心の状態を表現するためにもう一回やりたい」と振り返る。豊田監督は「大掛かりなセットで、スタジオに沼を作って照明に幕を張って太陽光を作った。『龍平、1回で決よう!』と言って撮り、モニターチェックしてたら、龍平が僕の横に立って不満そうな顔をしていたので、急遽もう1回撮り直した」と明かす。松田さんは豊田監督作品は、今まで何作も出演しているが「一番豊田組らしいと思ったシーンだったし、思い入れがある」と気持ちを込めた。

最後に、松田さんは「豊田さんが監督20周年、僕も15歳の時に役者を始めて今35歳なので20年」と告げ、拍手を浴びながら「お互い20年と云う節目に一緒につくり、豊田さんとの映画をやった時から影響を受け、またやれることに感謝しています。そういった作品で愛流君みたいな新しい彼がいる。本当に凄く良い映画になった」と感慨深い。豊田監督は「原作を読んで、人の出会いの先に自分がいるんだろうなと気づきました。今日いる全ての人に様々な出会いがあって今いるんだと思います。『泣き虫しょったんの奇跡』の”奇跡”は、人との出会いのこと」だと述べ、お客様にも良い出会いがあることを祈念した。さらに、新井さんに一発ギャグを無茶振り。新井さんは「ハイ、本当に今何にも考えていなかったです…前回来た時に、大阪のお客さん全員にハイタッチして見送ったんです。それが今日は出来なかったなと思っていたらギャグで締める…何も思いつかないですね」と苦笑いするしかなく「急に脂汗出てきた…ギャグは無理ですね」と諦めると、幾度も一発ギャグを振られ場馴れしている渋川さんが「マタニティ!」と締めた。

 

映画『泣き虫しょったんの奇跡』は、9月7日(金)より大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田ほか全国ロードショー中!

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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