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すべてのアナログ・レコード・マニアに捧げる…『さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物』が関西の劇場でいよいよ公開!

2018年7月6日

(C)Cube Media 2003

 

アメリカの数多くの場所を訪ねて回り、自宅の地下室に膨大なコレクションを築き上げたレコードコレクター、ジョー・バザードのレコード探しの日々を追ったドキュメンタリー『さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物』が関西の劇場でも7月7日(土)より公開される。

 

映画『さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物』は、アメリカに暮らすレコードコレクターであるジョー・バザードのレコード探しの日常を追った音楽ドキュメンタリー。アメリカ・メリーランド州に暮らし、レコードコレクターとして知られるジョー・バザードは、発売当時10セントで売られていたブルース、カントリー、ブルーグラスなどさまざまなジャンルのレコードを収集し、自宅の地下室には壁一面にその膨大なコレクションが鎮座している。78回転のSPレコードを一枚一枚大事にターンテーブルに乗せ、踊ったり口ずさんだりしているバザード。音楽を心から愛しながらも、ロックもヒップホップも大嫌いという一面も持つ頑固なコレクターであるバザードは、一枚でも多くの「本物のアメリカン・ルーツ・ミュージック」のレコードを探し出し、救うことを自らの使命としていた…

 

映画『さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物』は、7月7日(土)から、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで公開。また、8月には京都・出町柳の出町座でも公開。

私自身、幼い頃からアナログ・レコードに触れてきた。私の父が、クラシック好きのオーディオ・マニアであるためだ。クラシックのレコードが本当に沢山あって、山水のスピーカーや真空管アンプまであった程だ。CDからのデジタルな音とは違った、アナログのあたたかみのある音は聞いていて、なんだか落ち着きながらも熱さを感じてきた。だが、このレコードコレクターのジョー・バザードさんの収集癖にはある種の狂気を感じる。1920年代から1940年代を中心に、僕らにとっては”オールディーズ”と呼ばれるような時代に、ライブ演奏がマイクからレコード盤に直接録音された、78回転のSPレコードを25,000枚以上も所有としている。本当に、どうかしてるぜ、この凄さ!!ロックは聞かず、当時のブルースやジャズ、ゴスペルに精通しており、まさにレベル・ミュージックについて元祖中の元祖を知っている人であり、頭が上がらない。それだけの円盤を収集していると、映画にもなってしまう。”道を極めると書いて、極道と読む!”と私の音楽友達が言っていたことがあるが、まさにジョー・バザードさんこそ”極道”な人である!!

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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