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シリアのラジオ局を映したドキュメンタリー『ラジオ・コバニ』がいよいよ関西の劇場で公開!

2018年5月18日

イスラム国(IS)との戦闘により瓦礫と化したシリア北部の街コバニで、ラジオ局を開設した大学生たちを追うドキュメンタリー『ラジオ・コバニ』が京阪神の劇場で5月19日(土)より公開される。

 

映画『ラジオ・コバニ』は、イスラム国(IS)との戦闘により瓦礫と化したシリア北部の街コバニで手作りのラジオ局を立ち上げた大学生たちの姿を中心に、復興を目指すコバニの人々に降りかかった激動の3年間を追ったドキュメンタリー。トルコとの国境に近いシリア北部に位置するクルド人街コバニ。2014年9月から過激派組織・イスラム国の占領下となったコバニはクルド人民防衛隊(YPG)と連合軍の支援により、2015年1月に解放された。しかし、コバニは数カ月にわたる戦闘により街の大半が瓦礫と化してしまった。そんな中、友人とラジオ局を立ち上げた大学生のディロバンは、ラジオ番組「おはようコバニ」をスタートさせる。番組では生き残った人々、戦士、詩人などの声が放送され、街を再建して未来を築こうとする人々に彼女の番組が希望と連帯感をもたらしていく…

 

映画『ラジオ・コバニ』は、5月19日(土)から大阪・十三の第七藝術劇場シアターセブン、京都・出町柳の出町座で公開。また、7月7日(土)から神戸・元町の元町映画館で公開予定。

ISから解放された街の大半は瓦礫と化してしまった。だが、その瓦礫の下には何が残されていたか。その場所を掘り出した時、衝撃的な光景を目の当たりにしてしまう。その映像には言葉を失い、観るのが辛くなってしまったのが本音だ。本作は訴える、”戦争に勝者などいません。どちらも敗者です”、この言葉が痛烈に心に刻まれた。そのような状況下で、ラジオ局を開いた女子学生の志を大いに尊敬したい。瓦礫と化した街に何が起きているかを伝え、復興の灯を絶やさず、未来を築こうとするコバニの人々に光をもたらすラジオ局が現地には存在している。シリアの現状を内側から捉えた本作は、未来に残しておくべき映像記録であると信じたい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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