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京都府井手町が舞台の青春ロードバイク映画『神さまの轍』作道雄監督が込めた想い

2018年3月3日

ロードバイクに魅せられた幼なじみが、町の人々とのふれあいを通し成長していく姿を描く青春映画『神さまの轍』が関西の映画館で先行上映中。3月3日(土)からは大阪・十三の第七藝術劇場でも公開開始。今回、本作を手掛けた作道雄監督に本作にかける想いを聞いた。

 

映画『神さまの轍』は、京都井手町を舞台にロードバイクに青春を捧げた若者たちの姿を描く。ひょんなことからロードバイクに熱中していく中学生の勇利と洋介。ペダルを漕ぐことに青春と未来を懸けていた2人が数年後に再会する。勇利はペダルを漕ぎ続け、プロのロードレーサーとしての道を歩むことを決めていたが、社会人となった洋介はロードバイクに乗ることをやめてしまっていた。この再会から2人の人生が大きく変わっていく…

 

本作の舞台となった井手町は、近年は人口が減少し続けている。高校がないため、中学校を卒業し進学するためには町を出なければならない。だが、町内にはJRの駅が2ヶ所あり、少し足を延ばせば近鉄電車も通っており、京都市や奈良県、大阪府や滋賀県にもアクセスしやすい場所にある。作道監督は、皆が出ていってしまうジレンマを抱えた井手町の特徴に関心を持った。本作を作るにあたり「近年、地方創生を目的とした映画は多く製作されているが、田舎を前面に押し出して描かれることが多い。『』では本当の町を描きたい」と意気込み、制作に臨んだ。

 

今作では主人公の1人として、『ひよっこ』での漫画家役やチンピラ役等、様々な役を演じる岡山天音さんを起用している。作道監督は岡山さんとお会いし「台本と向き合う様がストイックな人。ひたむきな姿が今回の役どころと合うんじゃないか」と思い、才能を持っていない人の悩みを描いた。また、六角精児さんが知的障害を抱えた中年男性「自転車おじさん」として出演。難しい役を演じているが「六角さんもしっかりと台本を読み『ぜひ!』と言って頂いた。だが、『難しい役。嘘であってはいけない。僕だけでは線引きがつかない』と言われた」と明かす。監督は、六角さんと共に、自転車おじさんのイメージや映画の中での立ち位置を相談しながら撮っていった。

 

本作のクライマックスはロードレースシーンであるが、ありがちな終わり方で締め括らない。作道監督は「映画自体は勝ち負けではない。レースであるため速く走る必要があるが、主人公達がどのように折り合いをつけて次に進むかが大事」だと描きたかった。もし、続編を作るとしたら「勇利は2020年の東京五輪への出場。洋介は地元でどのような応援するか。20代後半から30代にかけて新しい悩みが出てくるはずなので、そこを描く」と答える。なお、『神さまの轍』というタイトルについて「これは、目に見えない轍。9年間の2人の物語を想像して頂く中で、皆さんはどうでしたか?と問いかけた。運命と置き換えてもいい」と示した。

 

映画『神さまの轍』は、2月24日(土)からイオンシネマ高の原イオンシネマ久御山OSシネマズ神戸ハーバーランドで先行公開を開始。3月3日(土)より第七藝術劇場にて公開中。3月11日(日)には、作道雄監督と平野勝之さんを迎えてトークショーを開催する。また、京都シネマでも順次公開。3月17日(土)からは全国の映画館でも公開予定。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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