大阪で一番人気のないアイドル!「くぴぽ」密着ドキュメンタリー『くぴぽ SOS!』シアターセブンで1週間限定公開!
大阪で活動している地下アイドルグループ「くぴぽ」に密着したドキュメンタリー映画『くぴぽ SOS!』が、11月18日(土)より大阪・十三のシアターセブンで上映開始。公開初日には、くぴぽの服部真希さんとなーさん、代代代の梨央さんと宮衣 紗羽さん、たんなむ。さんと宇野祐生佳さん、UNDERHAIRZのラミーさんらによるトークイベントが開催された。
映画『くぴぽ SOS!』は、大阪で活動している地下アイドルグループ「くぴぽ」に2016年6月から2017年1月まで密着し、地下アイドル社会の一部を切り取ったドキュメンタリー。かわいい女の子のようになりたいという願望を抱き、いつも女装しているまきちゃんこと服部真希を中心に結成され、2014年から活動している「くぴぽ」だったが、女性メンバーの相次ぐ脱退や、自分たちを目当てにライブへ来てくれるお客さんも物販の売り上げもゼロに等しいなど、多くの問題を抱えている。そんな中で、かわいくなることばかり考えているまきちゃんと、厳しい地下アイドルの現実を目の当たりにするメンバーたちの気持ちにはズレが生じていく…
大入り満員御礼状態の中、上映後にくぴぽから服部真希さんとなーさん、代代代から宇野祐生佳さんとたんなむ。さん、梨央さんと宮衣 紗羽さん、UNDERHAIRZのラミーさんが登壇。まずは、真希ちゃんから「楽しい気持ちでは帰れないと思うんですけど……」と控えめになりながらもお客さんに感謝の言葉を述べる。
くぴぽの良きライバルである代代代の祐生佳さんは、本作を鑑賞するのは3度目だったが「1回は真希ちゃんに腹が立つ。なめてる?」と怒りを示すが、鑑賞を重ねていき「この映画は脱退していく人達にフォーカスが向けられやすい映画だと思われるが、地上や地下があるアイドルとは何だ?、と考えないといけない」と受け止めた。紗羽さんは「普段は行動にイラついていたが、映画を観て、いろいろとあったんだなと思うと…感動しました」と涙もろくなりながら精一杯伝える。たんなむ。さんは「真希ちゃんの努力が感じられた。昔の真希ちゃんがあったからこそ、今の真希ちゃんが出来上がっているんだな」と感心。UNDERHAIRZのラミーさんは「各グループでメンバーの移り変わりがあったが、映画になったことで報われた」と喜んだ。皆のコメントを受け、真希ちゃんは「今は揉めることもなく、前向きな喧嘩が出来るようになったかもしれない」と振り返る。
今作は、1カ月前に東京で上映が行われた。その帰路で真希ちゃんは旧メンバーのビビタさんに久しぶりに連絡したくなり、LINEでメッセージを送ったことを明かす。真希ちゃんは「脱退したメンバーのその後を知り、映画を撮り終わった時が一番辛かった。映画を観れる状態ではなかった」と告白。東京での上映を経て「やっぱりビビタが好きだな。真希、みくろ、ビビタでしかわからない絆が未だにある。ビビタとしか話していない話があり、頑張って幸せになってほしい」と願っている。
最後に、代代代の祐生佳さんから「映画の序盤に、ライバル視していないと言っているが、私はくぴぽとの付き合いが長くなっていくうちに、段々とライバル視するようになった」と述べ「くぴぽに負けないように、代代代らしくやっていきたい」と宣言。UNDERHAIRZのラミーさんは「くぴぽも映画であった出来事だけでなく、本質的に普遍的な良さを伝えてほしい」とエールを送る。くぴぽのなーさんから「真希ちゃんは、もういいかな。つじこと2人で」と冗談を言われながらも、真希ちゃんは「くぴぽもLIVEがあるので、3人で頑張っていきたい。引き続き宜しくお願いします」とファンに感謝しながら、トークイベントは締め括られた。
映画『くぴぽ SOS!』は、11月20日(土)から11月24日(金)まで大阪・十三のシアターセブンで公開。20:30~の上映にて、一般1,500円専門・大学生1,300円シニア1,100円シアターセブン会員1,000円となっている。なお、上映後はくぴぽをはじめ出演者によるトークイベントを連日開催。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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